宿題をしない。毎日学習が戦場です。。
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宿題をしない。毎日学習が戦場です。。

2026年6月8日 更新:2026年6月8日

学校から帰ってきたらまず宿題をしようと何度も言い聞かせているのに、お子さまが全く宿題をやろうとせず、遊びたい、テレビを見たいと言ってばかりで、宿題をしなさいと言うと激しく拒否して泣いたり暴れたりするため、毎日宿題を巡って親子でバトルになり、結局保護者が無理やりやらせるか、やらせずに学校に出すという状況が続いているというご相談をいただくことがあります。宿題の内容が理解できていない、勉強が嫌い、集中できないというお子さまが多く、宿題をさせるのに1時間以上かかることも珍しくなく、その間ずっと親子で衝突していて、保護者も子どもも疲れ果ててしまい、学習が苦痛になってしまっているという保護者の方が、とても多くいらっしゃいます。

なぜこんなに宿題をしたくないのか理解できず、学校の成績も心配で、このまま中学高校と進んでいけるのか不安で、毎日のこの学習バトルがいつまで続くのかという疲労と不安が、日々大きくなっているというお気持ち、本当によく分かります。

宿題をしない、毎日学習が戦場という状況は、発達障害のお子さまに非常に多く見られる困難ですが、適切な環境設定と学習方法の工夫によって少しずつ改善していきますので、焦らずに進めていくことが大切です。

 

宿題をしない理由

学習内容が理解できていない

学校の授業についていけず、宿題の意味が分からず、何をするのか理解できないため、分からないものをしようとするのは苦痛で、やる気が出ません。

 

集中力が続かない

ADHDのお子さまは集中力が続きにくく、5分で注意散漫になり、別のことが気になってしまい、宿題に集中し続けることができません。

 

勉強が嫌い

勉強は楽しくないもの、つまらないものという認識があり、楽しくない活動をする動機がないため、やろうとしません。

 

他にやりたいことがある

遊びたい、テレビを見たい、ゲームをしたいという欲求が、宿題をするという欲求より強く、楽しいことが優先されてしまいます。

 

宿題の量が多い

毎日の宿題の量が多すぎて、やれないと感じてしまい、こんなにたくさんできないと諦めてしまい、やる気が失われます。

 

学習支援が必要な状態

学習支援が必要な状態(学習障害など)なのに、サポートがないため、一人では対応できずやろうとしません。

 

帰宅時の疲労

学校で頑張った疲労が残っており、帰宅直後は心身が疲れていて、さらに勉強をするエネルギーが残っていません。

 

親の態度が負のプレッシャー

保護者が宿題をしなさいと強く言ったり、やり方を無理やり教えたりすることで、学習が嫌なものになり、宿題が苦痛になってしまいます。

 

家庭でできる学習を習慣化する工夫

帰宅後すぐに宿題をする時間を決める

帰宅後すぐに宿題をする時間を決めることで、習慣化すると自然とその時間に宿題モードになり、寝る前などにやるより、帰宅直後の方が気分が違います。

 

宿題をする場所を決める

いつも同じ場所で宿題をすることで、その場所に行ったら宿題をするというパターンができ、習慣化しやすくなります。

 

宿題の時間を視覚的に示す

宿題の時間をタイマーで示すことで、あと15分頑張ろう、このタイマーが鳴ったらおしまいだよと見えるようにすると、頑張りやすくなります。

 

宿題の量を減らす

学校に許可をもらい、全ての宿題をするのではなく、漢字は20文字だけ、計算は5問だけなど、減らしてもらうことで、できる量まで減らすと成功しやすくなります。

 

宿題の前に楽しい活動をする

帰宅直後ではなく、少し遊んでリフレッシュしてから宿題をすることで、完全に遊んではなく、少し気分転換してからやることで、集中しやすくなります。

 

宿題の内容を保護者が把握する

毎日何の宿題があるか保護者が把握して、難しい問題は先に説明するなど、手助けできる体制を作ることで、分からないままやるより、理解した上でやる方が効率的です。

 

宿題をゲーム化する

宿題を楽しいゲームにすることで、漢字を何個書けるかゲーム、計算を速さで競うなど、遊び要素を入れることで、勉強が楽しくなります。

 

音楽をかける

勉強中に好きな音楽をかけることで、集中しやすくなり、気分が上がって、勉強がつまらなくなくなることがあります。

 

宿題の後にご褒美を用意する

宿題ができたらシールを貼る、好きなおやつを食べるなどご褒美を用意することで、頑張る動機になります。

 

宿題をさせるのではなく支援する

宿題をさせるという圧力をかけるのではなく、分からないところを手助けする、一緒にやるという支援スタンスに変えることで、親子関係が良くなり、勉強が嫌いになりません。

 

褒めて認める

宿題ができたこと、頑張ったことを褒めることで、ちゃんとできたね、頑張ったね、えらいと認めることで、学習への動機づけになります。

 

短い時間で区切る

30分やるのではなく、10分宿題をしたら5分休憩するというように、短い時間で区切ることで、休憩が挟まると集中しやすく、全体の時間も短く感じられます。

 

宿題の意味を説明する

なぜ宿題をするのか、宿題をすることでどういう力がつくのか、説明することで、目的が分かると動機が変わります。

 

学校との連携

学校の先生に家庭での学習が困難であることを伝え、宿題の量や内容を調整してもらう、学校でもサポートしてもらうなど、連携することが大切です。

 

学習支援教室の利用

学習が大きく遅れている場合は、学習支援教室や塾の利用を検討することで、学校ではない場所で、専門家のサポートを受けることで、分からないが減ります。

 

他の子と比べない

成績が悪い、宿題ができないことで、他の子と比べて責める、落ち込むのではなく、このお子さまの進捗を見ることで、小さな進歩を喜べるようになります。

 

完璧を目指さない

完璧に宿題をさせようとするのではなく、できる範囲でOKという柔軟性を持つことで、全部できなくても、やろうとしたこと、少しできたことを認めることが大切です。

 

親自身もリラックス

親が宿題に完璧を求めて、イライラしていると伝わるため、できるだけリラックスして、長期的な視点を持つことで、今この瞬間に完璧でなくても大丈夫という気持ちで臨みます。

 

やる気が出ない時は休む

どうしてもやる気が出ない時は無理をせず、今日は休もう、明日頑張ろうという柔軟な判断も大切で、無理にやらせるより、気持ちをリセットしてからやる方が効果的です。

 

専門家に相談するタイミング

学習が大きく遅れている時

宿題ができないだけでなく、学力が大きく遅れており、授業についていけない場合は、学習支援が必要です。学校の支援学級の利用や、学習支援教室の活用を検討します。

 

読み書きに大きな困難がある時

読むことや書くことに極度の困難があり、学習障害の疑いがある場合は、専門家の評価が必要になります。

 

宿題を巡る親子関係が壊れている時

宿題のために毎日親子で激しく衝突し、関係が悪くなっている場合は、教育心理士などの専門家に相談して、家庭学習のサポート方法を学ぶことが大切です。

 

学校にも不登校傾向がある時

宿題ができないだけでなく、学校に行きたくない、登校が困難という状態が見られる場合は、早めの相談が必要です。

 

学習への向き合い方は変えられる

宿題をしない、毎日学習が戦場というお悩み、、、毎日このバトルに疲れて、どうなってしまうのか不安になるお気持ち、よく分かります。

でも、知っておいていただきたいのは、学習への向き合い方は変えられるということです。今は宿題をしたくないと言っていても、環境を整え、親の関わり方を変えることで、少しずつ変わっていきます。

大切なのは、帰宅後すぐに宿題をする時間・場所を決めること、宿題の量を減らすこと、宿題をゲーム化すること、褒めて認めることです。そして何より、完璧を目指さないこと、長期的な視点を持つこと、学校と連携することです。

学習への向き合い方が変わると、宿題がスムーズにできるようになり、親子の衝突が減り、親子関係が改善され、学力も少しずつついていき、学校生活が楽になります。

焦らないでください。少しずつ、学習習慣を育てていきましょう。今日は宿題の5問ができた、明日は全部できた、来週は自分からやった。必ず進歩します。その可能性を信じて、今日から環境を整えてみましょう。

学習は人生を豊かにする力です。親子で協力し温かく見守りながら、一緒に学習習慣を育てていきましょう。

療育コンサル 中山 のぞみ
D&I株式会社取締役兼療育センター長
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