トイレトレーニングが進まない…失敗ばかりの時に心がけたいこと
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トイレトレーニングが進まない…失敗ばかりの時に心がけたいこと

2025年6月4日 更新:2026年5月18日

「何度言ってもできない…」そんな毎日から抜け出すために

「お兄ちゃんはこの頃にはオムツが取れてたのに」
「保育園でもうお友達はパンツらしい…」
「おしっこ出るって言ったのに間に合わなかった…」

——トイレトレーニングに関する保護者の悩みは、子育ての中でも特に根深いものです。
そして、「どうしてできないの?」「もう何度も言ったのに!」と、子どもに対してついイライラしてしまうこともあるでしょう。

でも、ちょっと待ってください。
トイレトレーニングがうまくいかないのは、子どもが「やりたくない」のではなく、「まだ発達が追いついていない」だけかもしれません。


そもそもトイレトレーニングって、何歳から?

実は、トイレトレーニングを始める時期には“正解”がありません。
子ども一人ひとりに発達のペースがあり、

  • 排尿や排便を感じる力(身体的発達)
  • 自分の意思を伝える力(言語発達)
  • 「トイレでしよう」という気持ち(心理的発達)

これらが整って“初めて”スムーズに進むものなのです。

多くの子どもがオムツを卒業するのは2歳半〜4歳ごろ。
ただし、これはあくまで平均であり、「5歳でも間に合っていない」子も、決して珍しくありません。


トイトレが進まない理由は何?

「何度も教えてるのにできない…」と感じる背景には、実はいくつかの“つまずきポイント”があります。

1. 身体的な準備ができていない

  • 膀胱にある程度おしっこをためられるようになるには時間がかかります。
  • 「おしっこが出そう」という“感覚”を脳が受け取れるようになることが前提です。

2. 言葉や気持ちの表現がまだ難しい

  • 「おしっこ出る」と言えたとしても、それが「トイレに行く」という行動につながるまでには時間がかかります。
  • 感情表現が苦手な子は、トイレに行きたくても「言うのが恥ずかしい」と感じることもあります。

3. トイレが「怖い」「イヤな場所」になっている

  • 音が大きい
  • ひんやりしていて落ち着かない
  • 失敗したときに怒られて怖い思いをした

こうした経験が積み重なると、子どもは無意識にトイレを避けるようになってしまいます。


今日からできる!トイトレの進め方5つのコツ

1. 「タイミング」を見極める

トイトレのスタートは、「子どもが興味を持ち始めたとき」がベストです。

✅ こんなサインが出たら始めどき:

  • おしっこやうんちが出た後に不快感を示す
  • オムツが2〜3時間濡れていないことがある
  • トイレに興味を持って覗きに来る

逆に、全く興味を持っていない、生活リズムが安定していないときは、焦って始めないのが得策です。


2. 成功の経験を積ませるための「仕掛け」をする

最初から“完璧にできる”ことを求めると、お互いにストレスが溜まります。
そこで、まずは**「成功体験」から始める仕掛け**を用意してみましょう。

✅ 具体例:

  • 起床後や食後など、出やすいタイミングで声かけ
  • おまるや子ども用便座で“落ち着ける環境”を整える
  • 「一緒にトイレ見に行こう」から始めてもOK

「トイレに座れた!」「おしっこが出た!」という“できた経験”が自信と意欲を育てます。


3. トイレを“安心できる場所”にする

トイレを嫌がる子どもは多くいます。
その理由の多くは、「不安」「怖さ」「見通しのなさ」です。

✅ できる工夫:

  • トイレにお気に入りのキャラクターのポスターを貼る
  • ぬいぐるみを連れて一緒にトイレへ
  • 音や匂いが苦手な場合は、携帯型おまるや簡易便座を利用する

「トイレ=安心していい場所」と思えるような工夫が、自然なトレーニングにつながります。


4. 失敗しても責めない!言葉のかけ方がカギ

「なんでまた漏らしたの!?」「もうトイレ行けるでしょ!」
——つい言いたくなる気持ち、よくわかります。
でも、責められた経験は子どもにとって「トイレ=イヤなこと」に直結してしまいます。

✅ 失敗したときの声かけ例:

  • 「びっくりしたね。次は早めに教えてね」
  • 「教えてくれてありがとう」
  • 「大丈夫だよ。次はおトイレ間に合うといいね」

失敗よりも、「自分で気づいた」「教えようとした」気持ちを認めてあげることが、トイトレ成功のカギです。


5. 比べない・焦らない・諦めない

他の子と比べると、「うちだけ…」と焦ってしまう気持ちは当然です。
でも、トイトレは“その子の発達”と“環境”が大きく影響します。

  • 早く始めた子が早く終わるわけではない
  • ゆっくりでも“自信を持ってできた”経験は将来の自己肯定感に直結

焦ると、子どもにもプレッシャーが伝わります。
どうか、「その子のタイミング」を信じてあげてください。


トイトレの壁にぶつかったときの「お助けアイデア」

ごほうびシール:成功したときに貼れるカレンダー式シール表
「トイレってなあに?」絵本:トイレへの興味を育てる入り口
スモールステップ法

  1. トイレの前まで行けた
  2. ドアを開けて入れた
  3. 便座に座れた
  4. 成功した
    ——この1つひとつを「できたね!」と認めることが大切です。

まとめ:トイトレは「親の訓練」でもある

子どものトイレトレーニングは、同時に保護者の関わり方を見直す機会でもあります。

  • 急がず
  • 焦らず
  • 失敗しても責めず
  • 子どもと一緒に喜び、寄り添う

「今日は座れただけだったけど、昨日より一歩前進したね」
そんな風に、“できたところ”に目を向ける視点を忘れずにいたいものです。

子どもがオムツを卒業するその日まで、親子でゆっくり歩んでいきましょう。

療育コンサル 中山 のぞみ
D&I株式会社取締役兼療育センター長
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