「うちの子、友達とうまく遊べない…」
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「うちの子、友達とうまく遊べない…」

2025年5月20日 更新:2026年5月18日

「ひとりで遊んでばかり…」「すぐトラブルになる…」と感じたら

「友達と遊べない」「すぐケンカになる」「ひとりぼっちが多い」
集団の中でうまく遊べない子どもを見ると、「どうしてうちの子は…」と悩んでしまう保護者も多いでしょう。

でも、それは「わがまま」や「性格の問題」ではなく、「遊び方がわからない」「気持ちをうまく表現できない」という“困りごと”かもしれません。


なぜ「うまく遊べない」のか?3つの原因

子どもがうまく遊べない背景には、以下のような理由が考えられます。

1. 社会性が未発達

  • ルールを理解するのが苦手
  • 自分の気持ちを言葉で伝えられない
  • 相手の表情や気持ちを読み取れない

2. 感覚の過敏さや鈍さ

  • 大きな声や騒がしい環境が苦手
  • 他の子に触られると不快に感じる
  • 自分が触れたくないもの(砂、泥)を避ける

3. 発達特性が影響している場合も

北海道大学 小泉雅彦氏(2016年)の研究によれば、発達特性(ASDやADHD)を持つ子どもは、「認知機能のアンバランス」から社会性の発達が遅れることがあります。

  • ことばは早いのに、コミュニケーションが苦手
  • 遊びの順番を待つことができない
  • 特定の遊び(ブロック、パズル)に固執する

そのまま放置するとどうなる?

「うまく遊べない」をそのままにしてしまうと、子どもは次のような状況に陥ることがあります。

  • 自己肯定感の低下:「僕なんて遊べない」「みんなに嫌われてる」
  • 遊び方を学べない:何度やってもうまくいかないため、遊びを避けるようになる
  • トラブルが増える:気持ちを伝えられず、手が出る、泣くことで自己表現しようとする

でも、大丈夫です。
社会性や遊び方は「学べる」ものです。
家庭での関わり方次第で、子どもは少しずつ「遊べる力」を育てていきます。


今日からできる!「遊べる力」を育てる3つのアプローチ

1. まずは「少人数」からスタート

いきなり大人数の中で遊ぶのはハードルが高すぎます。

  • まずは親子での1対1の遊びから。
  • 次にきょうだいや親しい友達との2〜3人での遊び。
  • 最後にグループ遊びへと段階的に増やしていきましょう。

具体例:おままごとで練習

  • 親子でおままごとをしながら、「どうぞ」「ありがとう」のやりとりを練習。
  • 慣れてきたら、お友達も誘い「お客さん」「お店の人」と役割を決めてみる。
  • 小さな成功体験が自信につながります。

2. 「視覚で伝える」遊びのルールを明確に

小さな子どもにとって、言葉だけでルールを理解するのは難しいもの。
絵カードや写真を使って、「何をどうするのか」を視覚で伝えてみましょう。

具体例:順番を守る遊び

  • 例えば、すごろくのルールは「サイコロを振って進む」ことを絵で示す。
  • 鬼ごっこは「タッチしたら交代」を絵で説明。
  • 「待つ」ことが苦手な子には、「あと2回で○○ちゃんの番だよ」と数で教える。

視覚でわかることで、子どもは安心し、ルールを守りやすくなります。


3. 「気持ちの名前」を教える

「嫌だ!」「やだ!」と癇癪を起こす子どもには、「何が嫌だったの?」と尋ねても答えられないことがあります。
そんなときは、保護者が「気持ちの名前」を代弁してあげることが大切です。

具体例:喧嘩になったとき

  • 「おもちゃを取られて悲しかったんだね」
  • 「順番を待てなくてイライラしたんだね」
  • 「一緒に遊びたかったけど、どうしていいかわからなかったんだね」

こうすることで、子どもは少しずつ自分の感情を認識し、言葉で伝えられるようになっていきます。


さらに一歩進んだサポート:大人も「遊び方」を見せる

子どもは遊びを「真似て」学びます。
でも、「遊び方」がわからない子は、どう真似していいかもわからないことがあります。

1. 大人が一緒に遊んで見本を見せる

  • おままごとなら、「これどうぞ」「ありがとう」と、やり取りを見せる。
  • ボール遊びなら、「パス!」「受けて!」と声をかけながら。

2. 「お友達の真似もOK」と伝える

「上手に遊んでるお友達を見てみようね」と伝えることで、「真似る」ことに抵抗がなくなります。

3. うまくできたら「できたね!」と声をかける

  • 「今日はちゃんと順番を待てたね」
  • 「おもちゃを貸してあげたんだね、優しい!」
  • 「怒らずにお願いできたんだね」

小さな成功体験を積み重ねることで、子どもは少しずつ「遊べる力」を育てていきます。


まとめ:遊べる力は「少しずつ」育てるもの

子どもがうまく遊べないのは、「まだ育っていない」だけです。
そして、遊びは「育てることができる力」です。

  • 少人数から始めて、少しずつステップアップ
  • 視覚でわかりやすく、ルールを明確に
  • 気持ちを代弁し、自分の感情を認識させる

保護者の関わり次第で、子どもは「遊ぶ力」を少しずつ伸ばしていきます。
「みんなと遊べるようになったね!」と笑顔で見守れる日を目指して、今日から少しずつ始めてみましょう。

療育コンサル 中山 のぞみ
D&I株式会社取締役兼療育センター長
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