「ことばが遅い…」このままで大丈夫?
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「ことばが遅い…」このままで大丈夫?

2025年5月19日 更新:2026年5月18日

「まだ話さない…」「言葉が少ない…」不安を感じたら

子どもの「ことばが遅い」と感じたとき、不安に感じる保護者は多いです。
「周りの子はもう話しているのに…」「このまま話せなかったらどうしよう…」
でも、言葉の発達には個人差があり、単純に「遅い=問題」とは限りません。

信州大学の本田秀夫教授の研究(2023年)によれば、幼稚園や保育園に通う子どものうち、約16%が「発達に課題がある」とされています。
つまり、「ことばが遅い」と感じる子どもは決して珍しくなく、多くの保護者が同じ悩みを抱えています。


言葉が遅れる理由はひとつではない

ことばの遅れにはさまざまな原因があります。

1. 聴覚の問題

  • 耳が聞こえにくいと、周囲の言葉を十分に聞き取れず、発語が遅れることがあります。
  • 反応が鈍い、呼びかけに気づかない場合は、耳鼻科での聴力検査も検討しましょう。

2. 発達特性(ASD、ADHDなど)

  • 自閉スペクトラム症(ASD)の子どもは、言葉よりも視覚や動作でコミュニケーションを取ろうとすることが多いです。
  • 言葉を使わず指差しやジェスチャーで伝えようとすることもあります。

3. 家庭環境の影響

  • 大人が話しかける機会が少ない場合、言葉のインプットが不足し、発語も遅れることがあります。
  • 兄弟が多い家庭では、「お兄ちゃんが代わりに言ってくれる」など、子ども自身が話す機会が減ることも。

しかし、大切なのは「言葉が遅れている=問題」と決めつけないことです。
「この子に合った関わり方」を知り、家庭でできるサポートを実践してみましょう。


今日からできる!ことばを育てる3つの方法

1. 繰り返しの「安心感」を与える

短くてわかりやすい言葉を繰り返し伝えましょう。

  • 「おいしいね」「楽しいね」「おはよう」「バイバイ」
  • 笑顔で、目を見て伝えることで、子どもも安心して言葉を覚えられます。

2. 絵本や歌で「楽しい言葉体験」を

絵本は視覚と言葉を同時に楽しめるため、ことばの発達に効果的です。

  • 指差しを使いながら「これはリンゴだね」「ワンちゃんだね」
  • 歌は繰り返しのリズムで、自然と言葉が記憶に残ります。

3. 反応をしっかり受け止める

子どもが声を出したり、指差ししたら「そうだね」「教えてくれてありがとう」と返しましょう。

  • 言葉が出なくても、「伝わった」という感覚が大切です。
  • 無理に「もっと話して」と促さず、「その気持ちを受け止める」ことが優先です。

ことばを増やすために「NGな関わり方」も知っておこう

1. 「言ってごらん」「ほら、言って!」は逆効果

子どもはプレッシャーを感じ、逆に言葉を使わなくなることがあります。

2. スマホやタブレットばかり見せない

映像は一方的に情報を伝えるため、子ども自身が「言葉を出す」機会が減ってしまいます。

3. 「黙っていなさい!」はNG

静かにさせようとするあまり、子どもが「話すこと」を嫌がるようになってしまうことも。


発達支援につなげるという選択も

もし「何かおかしい」と感じたら、早めに相談することも大切です。
言語聴覚士(ST)や作業療法士(OT)による発達支援は、子どもに合ったアプローチで言葉を育てます。

  • 市区町村の発達支援センター
  • 療育センター(児童発達支援)
  • 小児科・耳鼻科での検診

「相談すること=診断されること」ではありません。
「今の子どもに必要な支援を知るための相談」です。


まとめ:「ことばが遅い」は親子で育てるチャンス

ことばは「教える」ものではなく、「一緒に育てる」ものです。
大切なのは、無理に話させようとすることではなく、子どもが「話したい!」と思える環境を作ること。

  • たくさん話しかけて、たくさん聞いてあげる
  • 小さな声にも反応して、受け止める
  • 笑顔で「楽しい会話」を積み重ねる

あなたの声かけが、子どもの言葉の芽を育てます。


療育コンサル 中山 のぞみ
D&I株式会社取締役兼療育センター長
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