同じ遊びでも、参加の仕方は一つじゃない。医療的ケア児・重症心身障害児の「一緒に楽しい」を考える

同じ遊びでも、参加の仕方は一つじゃない。医療的ケア児・重症心身障害児の「一緒に楽しい」を考える

2026年09月24日

友達と一緒に遊んでほしいけれど、同じ動きができないと難しいのかな?」

そんなふうに感じることはありませんか。

医療的ケアが必要なお子さんや、重症心身障害のあるお子さんの遊びでは、身体の状態や興味に合わせて、道具や環境を工夫することが大切です。

療育センターエコルドネクストでは、子どもを遊び方に合わせるのではなく、遊び方を子どもに合わせることを大切にしたいと考えています。

ボール遊びも、「投げる」だけではありません

例えば、みんなで的を狙うボール遊び。

手で投げるだけでなく、転がしたり、補助具を使って送り出したりする方法もあります。ボッチャでも、手で投げることが難しい人が、滑り台のような補助具を使って参加しています。

的までの距離やボールの大きさ、身体を支える方法などを、その子に合わせて考える。

「同じ投げ方」を目指すのではなく、それぞれの方法でボールを届け、一緒にその行方を楽しむ。そんな遊びをつくっていきたいと思っています。

製作も、それぞれの関わり方で

みんなで一つの作品をつくる時も、絵を描く、飾りを貼る、使う色を選ぶなど、さまざまな関わり方が考えられます。

選ぶ時には、言葉だけでなく、指さしや視線など、その子に合った伝え方を使いながら、意思を丁寧に確かめることが大切です。

難しい部分は大人が手伝っても、その子が選んだ色や飾りを作品に取り入れる。

完成したものの上手さよりも、「一緒につくった」という過程を大切にしたいと考えています。

「同じ場所にいる」だけで終わらせない

一緒に活動していても、本人がどう感じているかを忘れずに見ていきたいと思っています。

言葉で伝えることが難しい場合には、表情や目の動き、身体の様子などが手がかりになります。一度の反応だけで気持ちを決めつけず、ご家庭での様子や日々の反応も共有しながら理解していくことが大切です。

見たり聴いたりして楽しむ時間も大切にしながら、「やってみたい」という気持ちがあれば関われる方法も用意する。

「できないから見学」と最初から決めず、本人に合う選択肢を探していきたいと思っています。

休むことも含めて、その子のペースで

活動を考える際は、主治医の指示やご家庭からの情報を共有し、体調や必要な医療的ケアに配慮することが欠かせません。姿勢や活動時間を調整し、休息を取りながら、心身に無理のない形を考えます。

途中で休んだり、今日は別の遊びを選んだりしても大丈夫。「みんなと一緒に」を優先して、本人の気持ちや体調を置き去りにはしたくありません。

同じことができるから一緒に遊べるのではなく、一緒に楽しむために方法を工夫する。

ネクストでは、そんな視点で遊びの選択肢を広げていきたいと考えています。

お子さんの好きな遊びや、楽しそうにしている瞬間を、ぜひ教えてください。その子らしい「一緒に楽しい」を、一緒に探していきましょう。