毎朝、園で大泣き。いつまで続く?
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毎朝、園で大泣き。いつまで続く?

2026年5月1日 更新:2026年5月18日

毎朝、幼稚園の門の前でお子さまが大泣きして、行きたくない、ママと一緒がいいと泣き叫ぶので、抱きかかえて教室まで連れて行くのですが、先生に引き渡す時も大暴れしてしまい困っているというご相談を、よくいただきます。教室に入った後も泣き続けていて、窓から見るとずっと泣いている姿が見えるので心配になるけれど、お迎えの時にはケロッとして楽しく遊んでいるので、翌朝になるとまた大泣きという毎日同じことの繰り返しになっているそうです。

もう半年以上経つのに他の子はすぐに慣れたのに我が子だけいつまでも泣いていて、いつになったら泣かずに登園できるのかと悩まれる保護者の方が、とても多くいらっしゃいます。毎朝の戦いに疲れ果てて、このまま続くのかと不安になるお気持ち、本当によく分かります。

毎朝、園で大泣きという状況は、発達障害のお子さまに非常に多く見られる困難ですが、適切な対応と支援によって園に慣れる力は育ちますので、泣かずに登園できるようになります。

登園時の大泣きとは

分離不安

登園時の大泣きは、保護者と離れることへの不安である分離不安が原因であることが多く、保護者と離れることが不安で一人になることが怖いという気持ちが、泣きという形で表れています。

環境の変化への不安

慣れた家から慣れない園へという環境の変化が不安で、環境が変わることが非常に大きなストレスになっています。

見通しが持てない不安

園で何が起こるのか、今日は何をするのか、いつお迎えが来るのかという見通しが持てないことが、大きな不安の原因になっています。

発達障害のお子さまに多い

登園時の大泣きは発達障害のお子さまに非常に多く見られ、変化への抵抗の強さや不安の強さ、見通しの持ちにくさといった特性が、登園を困難にしています。

なぜ園で大泣きするのか

分離不安が強い

発達障害のお子さまは分離不安が強く長引くことがあり、保護者がいないと不安で一人では怖いという気持ちが、登園時の大泣きにつながっています。

環境の変化が苦手

自閉スペクトラム症のお子さまは同じであることに安心を感じるため環境の変化が苦手で、家から園への変化が大きなストレスになり、毎日同じ登園でも毎日不安を感じてしまいます。

集団が苦手

園にはたくさんの子どもがいて人が多くうるさく刺激も多いため、集団が苦手なお子さまにとって園は非常に疲れる場所になり、だから行きたくないという気持ちが強くなります。

予測できないことへの不安

園では今日の活動や友達とのやりとり、先生の指示など予測できないことが多く起こるため、予測できないことへの不安が強いお子さまにとって、園は非常に不安な場所になっています。

感覚過敏

園には子どもの声や先生の声、音楽や光など感覚刺激が多いため、感覚過敏があるお子さまにとって園は辛い場所になり、行きたくないという気持ちにつながります。

コミュニケーションの困難

友達とのコミュニケーションが難しく、何を話せばいいか分からなかったり一緒に遊べなかったりして孤立してしまうため、コミュニケーションが難しいお子さまにとって園は楽しくない場所になっています。

安心基地としての保護者

保護者は不安な時にそばにいれば安心できる安心基地のような存在なので、その安心基地から離れることが怖くて、登園時に大泣きしてしまいます。

家庭でできる登園を促す方法

朝のルーティンを確立する

起きる、トイレ、手洗い、着替え、朝ご飯、歯磨き、準備、出発という毎朝同じ流れを同じ時間に繰り返すことで、ルーティンがあると見通しが持てて安心できるようになります。

登園の流れを視覚的に示す

家を出る、園に着く、門を通る、靴を履き替える、教室に入る、ママにバイバイという登園の流れを絵カードやスケジュール表で示すことで、流れが見えると見通しが持てて不安が減っていきます。

園での活動を事前に伝える

今日園でお絵描きをするよ、外遊びするよ、おやつを食べるよというように、今日園で何をするかを事前に伝えることで、事前に分かっていると安心できるので、園の予定表を家でも見せるようにします。

お迎えの時間を明確にする

時計を見せてこの針がここに来たらお迎えだよと示すことで、いつお迎えに来るかが分かると安心して待てるようになります。

登園を楽しみにする工夫

園での楽しかったことを聞いたり先生や友達の良いところを話したり、園に好きなものを持っていくことを許可したりすることで、園が楽しい場所だと思えるようになると行きやすくなります。

短い時間から始める

最初から長時間は無理なので30分だけ、1時間だけという短い時間から始めることで、短い時間なら我慢できるようになり、少しずつ時間を延ばしていけるので、園と相談して慣らし保育を延長してもらうことも検討します。

無理に引き離さない

泣いている時に無理に引き離すと不安が増してしまうため、できるだけ穏やかに優しく対応し、少し一緒にいてあげたり教室まで一緒に行ったりするなど、園と相談して柔軟に対応することが大切です。

別れの儀式を作る

ハグをする、バイバイの手を振る、窓から手を振るという毎朝同じ別れの儀式をすることで、同じ儀式があると安心できるようになりますが、儀式が終わったら振り返らずに去ることも重要になります。

帰宅後に楽しいことを用意する

園から帰った後に好きなおやつや好きな遊び、ゆっくりする時間など楽しいことを用意することで、帰った後の楽しみがあると頑張れるようになります。

頑張りを認める

泣いても園に行けたこと自体を認めて、泣いてもちゃんと行けたね、頑張ったねと褒めることで、少しでも泣く時間が短くなったらそれも褒めるようにして、小さな進歩を見逃さないようにします。

園での様子を先生に聞く

朝泣いても日中は楽しく過ごしていることが多いので、園での様子を先生に聞くことで保護者が安心でき、その様子をお子さまにも伝えることで安心感が増します。

焦らない

すぐには慣れないので焦らず待つことが大切で、他の子と比べずに我が子のペースで少しずつ確実に慣れていくと信じることが重要です。焦ると保護者の不安がお子さまに伝わってしまうので、ゆったりとした気持ちで見守ります。

専門家に相談するタイミング

半年以上経っても改善しない時

半年、1年と経っても全く改善しない場合は、分離不安が非常に強い可能性があるため、専門家への相談が必要になります。

園を休みがちになる時

登園拒否がひどく休みがちになる場合は、不登園につながる前に早めの支援が重要になります。

家でも不安が強い時

園だけでなく家でも不安が強く夜泣きがあったり食欲がなかったりする場合は、全体的に不安が強いため専門的な支援が必要になります。

園で全く活動に参加できない時

朝だけでなく園で全く活動に参加できず一日中泣いているような場合は、集団生活が非常に困難な状態なので相談が必要です。

療育での登園支援

分離不安への対処

療育では保護者と離れる練習や一人で活動する練習を段階的に行うことで、分離不安を軽減していきます。最初は保護者が見える場所で活動し、次は見えない場所で短時間活動するというように段階を踏んで進めていきます。

集団への慣れ

小集団療育で2〜4人の少人数から始めることで集団に慣れる練習をし、少人数なら参加しやすいので慣れたらより大きな集団へと段階的に集団に慣れていきます。

ルーティンの確立

療育では来る、挨拶、活動、おやつ、帰るという毎回同じルーティンで活動することで、毎回同じだと見通しが持てて安心でき、この経験が園でも役立つようになります。

視覚支援の活用

スケジュール表や絵カード、タイマーなどの視覚支援を使って見通しを持たせることで、家庭でも園でも使える視覚支援を保護者に指導していきます。

ソーシャルスキルトレーニング

挨拶の仕方や順番を待つこと、友達と遊ぶことなど友達とのコミュニケーションや集団での過ごし方を教えることで、ソーシャルスキルが育つと園が楽しくなっていきます。

感覚統合の支援

感覚過敏がある場合は感覚統合の支援をすることで感覚を整え、集団の中でも過ごしやすくなり刺激への耐性が上がっていきます。

園との連携

療育施設と園が連携して、園での困難を療育で練習し療育での成果を園で活かすことで、連携することで効果的な支援ができるようになり、支援の一貫性が保たれます。

成功体験を積む

集団で過ごせた、活動に参加できたという成功体験を積むことで、小さな成功を見逃さず褒めることで成功体験が自信につながり、自信がつくと園にも行きやすくなります。

保護者への具体的な指導

療育では朝のルーティンの作り方や視覚支援の使い方、分離不安への対処法、園との連携の仕方など具体的な方法を専門家から学べるので、保護者が家庭で実践できることが最も重要になります。

園に慣れる力は育つ

毎朝、園で大泣きしていつまで続くのかと不安になるお気持ち、本当によく分かります。

でも、知っておいていただきたいのは、園に慣れる力は育つということです。時間はかかるかもしれませんが、適切な対応によって確実に慣れていきます。

大切なのは、朝のルーティンを確立すること、登園の流れを視覚的に示すこと、園での活動を事前に伝えること、お迎えの時間を明確にすること、短い時間から始めること、頑張りを認めることです。そして何より、焦らないこと、一人で抱え込まずに専門家の力を借りることです。

園に慣れると集団生活が送れるようになり、友達ができて社会性が育ち、朝の戦いがなくなって保護者も楽になります。お子さまの世界が、大きく広がっていきます。

焦らないでください。少しずつ、園に慣れていきます。泣く時間が短くなり、泣く日が減っていきます。必ず進歩します。その可能性を信じて、今から取り組み始めましょう。

療育センターエコルドで、園に慣れる力を育てる支援を

大阪府池田市にある療育センターエコルドは、登園拒否に悩むお子さまとご家族を支援する療育施設です。

毎朝園で大泣きするというお子さまに対して、小集団療育と集団療育を組み合わせた専門的な支援を提供しています。分離不安への対処を学び、小集団で集団に慣れる練習をし、ルーティンを確立し、視覚支援で見通しを持たせ、ソーシャルスキルを育てます。

公認心理師による専門的な支援、田中ビネー・ヴァインランドなどの発達検査で客観的に状態を把握、児童発達支援の5領域をバランスよく育てるプログラム、リハビリ専門職が開発したデジリハで楽しく訓練、分離不安と集団適応の支援、保護者への丁寧なフィードバックと家庭での対応方法の助言によって、園に慣れる力を育てる総合的な支援でお子さまとご家族の生活をサポートします。

毎朝園で大泣きして困っている方、登園拒否が続いている方は、ぜひ療育センターエコルドにご相談ください。

分離不安を軽減し、園に慣れる力を育てる支援を、エコルドが全力でサポートします。


療育センターエコルド お問い合わせ

発達検査実施/見学随時受付/登園拒否・分離不安への支援/集団適応の育成/

お気軽にお問い合わせください。園に慣れる力は育ちます。お子さまの集団適応を、一緒に育てましょう。

療育コンサル 中山 のぞみ
D&I株式会社取締役兼療育センター長
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