順番が待てない。いつも割り込む
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順番が待てない。いつも割り込む

2026年4月27日 更新:2026年5月18日

滑り台で順番を待てません。前の子が滑り終わる前に、登ろうとします。危ないよ、順番だよ、と言っても、聞きません。割り込みます。

ブランコも同じです。他の子が乗っているのに、押しのけようとします。待ってね、と言っても、待てません。今すぐ乗りたいのです。

家でも困ります。保護者が電話している時、話しかけてきます。今電話中だから待ってね、と言っても、待てません。話し続けます。電話を切るまで、止まりません。

幼稚園では、先生の話を最後まで聞けません。途中で、自分の話を始めます。質問の時も、手を挙げずに、すぐに答えを叫びます。

他の子に迷惑をかけています。謝ってばかりで恥ずかしいです。。。どうすれば、待てるようになるのでしょうか。

順番が待てない。これは、発達障害のお子さま、特にADHDのお子さまに非常に多い困難です。しかし、適切な対応と支援で、待つ力は育ちます。衝動性をコントロールできるようになります。

順番が待てないとは

衝動性の強さ

順番が待てないのは、衝動性の強さが原因です。

やりたい、欲しい、と思ったら、我慢できません。すぐに行動してしまい、待つということができないのです。

ADHDの特性

ADHDの主な特性の一つが、衝動性です。

考える前に行動する、我慢ができない、順番が待てない。脳の特性なのです。本人も困っています。

時間の感覚が弱い

あと何分待つ、という時間の感覚が弱いです。

5分がどれくらいか分からない。あとどれくらい待てばいいのか分からない。だから、待てません。

見通しが持てない

いつになったら自分の番になるのか、見通しが持てません。

見通しがないと、不安です。不安だから、待てません。割り込んででも、今すぐやりたくなります。

なぜ順番が待てないのか

脳の前頭葉の機能

順番を待つには、脳の前頭葉の機能が必要です。

衝動を抑える、計画する、我慢する。これらは前頭葉の働きです。ADHDでは、前頭葉の働きが弱いことが分かっています。だから、待てないのです。

報酬の遅延に耐えられない

すぐに報酬が欲しいのです。

後で良いことがある、では我慢できません。今すぐ、欲しい。報酬の遅延に耐えられないのです。

ルールの理解が弱い

順番を守るというルールが、理解できていないこともあります。

なぜ順番を守らなければいけないのか、順番を守るとどうなるのか。ルールの意味が分かっていません。

他者の視点が取れない

割り込まれた人がどう感じるか、想像できません。

相手の視点に立つことが、苦手です。だから、割り込むことが悪いと思いません。

欲求の強さ

やりたい、という欲求が、非常に強いです。

その欲求が、すべてを上回ります。ルールも、他の人の気持ちも、考えられなくなります。

成功体験の不足

順番を待って良いことがあった、という成功体験が少ないです。

成功体験がないから、待つことの良さが分かりません。

家庭でできる待つ力を育てる方法

短い時間から始める

最初から長い時間は待てません。短い時間から始めます。

3秒待つ、5秒待つ、10秒待つ。少しずつ、待つ時間を延ばします。待てたら、たくさん褒めます。成功体験を積むことが大切です。

タイマーを使う

待つ時間を、視覚的に見えるようにします。

タイマーをセットして、これが鳴ったらね、と示す。時間が見えると、見通しが持て、待ちやすくなります。砂時計も効果的です。

順番カードを使う

順番を視覚的に示します。

1番、2番、3番とカードを作る。自分が何番目か、あと何人待つか。視覚的に分かると、待ちやすくなります。

待っている間の活動を用意

ただ待つのは、退屈です。待っている間にできることを用意します。

絵本を読む、お絵描きをする、手遊びをする。待つ時間が退屈でなくなると、待ちやすくなります。

ルールを繰り返し教える

順番を守るというルールを、繰り返し教えます。

順番を守ると、みんなが遊べる。割り込むと、嫌な気持ちになる。ルールの意味を、具体的に教えます。ソーシャルストーリーも効果的です。

事前に予告する

順番を待つ場面では、事前に予告します。

公園に行く前に、滑り台は順番を守るよ、と伝える。心の準備ができると、待ちやすくなります。

待てたら褒める

少しでも待てたら、たくさん褒めます。

ちゃんと待てたね、すごい!3秒待てた、えらい!褒められることで、待つことが良いことだと学習します。小さな進歩も見逃さず、褒めます。

モデルを見せる

保護者が待つ姿を見せます。

レジで順番を待つ、信号で待つ。保護者が待っている姿を見せることで、学びます。一緒に待ちながら、これが順番を守るということだよ、と教えます。

ロールプレイ

順番を待つ練習を、家でロールプレイします。

おもちゃを使って、順番を待つ練習。人形やぬいぐるみを並べて、順番を守る遊び。楽しく練習することで、身につきます。

代替行動を教える

割り込みたくなった時、どうすればいいか教えます。

深呼吸する、1から10まで数える、保護者の手を握る。代替行動があると、衝動を抑えやすくなります。

待った後のご褒美

順番を待てたら、ご褒美を用意します。

シールをあげる、好きな遊びをする。待つことで良いことがある、という経験を積みます。ただし、毎回ではなく、少しずつ減らしていきます。

環境を調整する

待つことが多すぎる環境は、避けます。

行列が長い場所、混雑している時間帯。できるだけ避けることで、失敗を減らします。成功体験を積む方が大切です。

専門家に相談するタイミング

日常生活に大きな支障がある時

順番が待てないために、外出できない、公園に行けない。

日常生活に大きな支障がある場合は、相談が必要です。

集団生活で困難がある時

幼稚園や学校で、順番が守れず、トラブルが多い場合は、早めの相談が重要です。

園や学校と連携しながら、支援を受けることが大切です。

他のADHD症状も見られる時

順番が待てないだけでなく、多動、不注意など、他のADHD症状も見られる場合は、総合的な支援が必要です。

早めに相談することが大切です。

保護者が限界の時

毎日謝ってばかり、限界だと感じている場合も、相談のタイミングです。

専門家から、具体的な対応方法を学べます。

療育での待つ力への支援

スモールステップで練習

療育では、短い時間から段階的に待つ練習をします。

3秒、5秒、10秒、30秒。少しずつ、待つ時間を延ばします。できたら、すぐに褒めます。成功体験を積み重ねることで、自信がつきます。

視覚支援を徹底活用

タイマー、砂時計、順番カード、スケジュール表。

あらゆる視覚支援を使い、待つ時間や順番を見えるようにします。見通しが持てることで、待ちやすくなります。

ソーシャルストーリー

順番を守ることについて、ストーリー形式で教えます。

順番を守ると、みんなが楽しく遊べます。割り込むと、お友達は悲しい気持ちになります。順番を待つと、褒められます。このようなストーリーで、理解を促します。

小集団での練習

小集団療育では、実際に順番を待つ練習ができます。

ゲーム、遊具、活動。すべてに順番があります。少人数だから、待つ時間も短く、練習しやすいです。友達が待っている姿を見ることも、学びになります。

ルールを明確にする

順番を守るというルールを、明確に示します。

視覚的に示す、繰り返し教える、守れたら褒める。ルールが明確だと、守りやすくなります。

衝動性のコントロール

衝動性をコントロールする方法を教えます。

止まるゲーム、待つゲーム、我慢する練習。遊びの中で、楽しく練習します。ストップ&ゴーゲーム、だるまさんが転んだ、などが効果的です。

待つ間の活動

待っている間にできることを用意します。

絵本、手遊び、簡単なパズル。待つ時間が退屈でなくなると、待ちやすくなります。

成功体験を積む

順番を待てた、という成功体験を、たくさん積みます。

小さな成功も見逃さず、褒めます。成功体験が増えると、自信がつき、待つ力が育ちます。

保護者への具体的な指導

療育では、保護者にも実践的な指導を行います。

家庭でのタイマーの使い方、順番カードの作り方、褒め方、ルールの教え方。具体的な方法を、専門家から学べます。保護者が家庭で実践できることが、最も重要です。

待つ力は育つ

順番が待てない、いつも割り込む。そのお気持ち、よく分かります。

でも、知っておいてください。待つ力は、育ちます。短い時間から始め、段階的に練習することで、確実に待てるようになります。

大切なのは、短い時間から始めること、タイマーを使うこと、順番を視覚的に示すこと、待てたら褒めること、ルールを繰り返し教えること、代替行動を教えることです。そして、環境を調整すること、一人で抱え込まず専門家の力を借りることです。

順番が待てるようになると、公園で遊べるようになります。友達とトラブルが減ります。集団生活に適応できます。自己肯定感も上がります。生活が楽になります。

焦らないでください。少しずつ、待つ力を育てていきましょう。3秒から始めて、5秒、10秒、30秒。必ず待てるようになります。その可能性を信じて、今から取り組み始めましょう。

療育センターエコルドで、待つ力を育てる支援を

大阪府池田市にある療育センターエコルドは、順番が待てないお子さまとご家族を支援する療育施設です。

いつも割り込むというお子さまに対して、小集団療育と集団療育を組み合わせた専門的な支援を提供しています。スモールステップで待つ練習をし、視覚支援を徹底的に活用し、ソーシャルストーリーでルールを教え、小集団で実際に順番を守る経験を積みます。

公認心理師による専門的な支援、田中ビネー・ヴァインランドなどの発達検査で客観的に状態を把握、児童発達支援の5領域をバランスよく育てるプログラム、リハビリ専門職が開発したデジリハで楽しく訓練、衝動性のコントロール支援、保護者への丁寧なフィードバックと家庭での実践方法の助言。待つ力と衝動性のコントロールを育てる総合的な支援で、お子さまとご家族の生活をサポートします。

順番が待てなくて困っている方、いつも割り込んでしまう方は、ぜひ療育センターエコルドにご相談ください。

短い時間から始めて、段階的に待つ力を育てる支援を、エコルドが全力でサポートします。


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発達検査実施/見学随時受付/衝動性のコントロール支援/待つ力の育成

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待つ力は育ちます。お子さまの衝動性のコントロールを一緒に育てましょう。

療育コンサル 中山 のぞみ
D&I株式会社取締役兼療育センター長
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