危険なことばかりする子ども。怪我が心配
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危険なことばかりする子ども。怪我が心配

2026年4月13日 更新:2026年5月18日

高いところから飛び降ります。止めても、また登って、飛び降ります。遊具の一番上から、ジャンプします。見ているだけで、心臓が止まりそうです。

道路に飛び出します。車が来ていても、気にしません。手を繋ごうとすると、振りほどいて走っていきます。一瞬でも目を離すと、どこかに行ってしまいます。

熱いものに触ろうとします。ストーブ、アイロン、熱いお茶。危ないよと言っても、聞きません。何度も火傷をしています。

階段から落ちたことも、頭をぶつけたことも、何度もあります。でも、懲りません。また同じことをします。危険認識が全くありません。

一日中、目が離せません。疲れ果てています。いつか大きな怪我をするのではないかと、不安で仕方ありません。

危険なことばかりする。これは、発達障害のお子さまによく見られる困難です。しかし、適切な対応と環境調整、そして早期療育で、危険な行動は減らせます。安全を守ることができます。

危険な行動とは

年齢に見合わない危険な行動

危険な行動とは、年齢に見合わない、怪我をする可能性の高い行動です。

2歳、3歳の子どもは、ある程度危険なことをします。でも、発達障害のお子さまの危険な行動は、程度が著しく、頻度も高いです。

危険認識が薄い

危険だということが、理解できません。

高いところから飛び降りたら怪我をする、道路に飛び出したら車にひかれる。そのような危険認識が、非常に薄いです。

何度も繰り返す

一度怪我をしても、また同じことをします。

普通は、痛い思いをしたら学習します。でも、発達障害のお子さまは、何度怪我をしても、また同じ危険な行動を繰り返します。

衝動的に行動する

危険だと分かっていても、衝動的に行動してしまいます。

止まろうと思っても、体が動いてしまう。考える前に、行動してしまう。衝動性が非常に強いです。

常に目が離せない

保護者は、一瞬も目が離せません。

少しでも目を離すと、危険なことをします。常に見張っていなければならず、保護者は疲れ果てます。

なぜ危険なことをするのか

危険認識の発達が遅れている

危険だということを理解する力が、まだ育っていません。

これをしたら怪我をする、という予測ができません。原因と結果を理解する力が、発達途中なのです。

ADHD(注意欠如・多動症)の特性

ADHDのお子さまは、衝動性が強く、危険な行動が多いです。

考える前に行動してしまう、止まりたくても止まれない。これは、脳の特性です。本人も困っているのです。

自閉スペクトラム症の特性

自閉症のお子さまも、危険な行動が見られることがあります。

興味のあるものに一直線、周りが見えない、危険を予測できない。その結果、危険な行動につながります。

感覚を求めている

高いところから飛び降りる、ぐるぐる回る、激しく動く。

これらは、感覚を求める行動です。前庭感覚(バランス感覚)や固有感覚(体の位置感覚)を求めて、危険な行動をしていることもあります。

注意が散漫

周りの状況に注意を向けられません。

車が来ていても気づかない、階段があっても気づかない。注意が散漫で、危険に気づけないのです。

痛みに鈍感

痛みを感じにくいお子さまもいます。

少しくらい怪我をしても痛くないから、また同じことをする。痛みから学習することができません。

恐怖心が薄い

高いところ、速いスピード、危険な状況。

定型発達の子どもが怖がることを、全く怖がりません。恐怖心が薄いため、危険な行動をします。

家庭でできる安全対策

環境を安全にする

家の中を、徹底的に安全にします。

階段にゲート、コンセントカバー、角にクッション、危険なものは手の届かない場所へ。環境を整えることが、最も大切です。

常に見守る

一瞬も目を離さず、見守ります。

大変ですが、これが基本です。一人で遊ばせない、別の部屋に行かせない。常に視界に入れておくことが重要です。

手を繋ぐ

外出時は、必ず手を繋ぎます。

嫌がっても、絶対に離しません。手を繋ぐのを嫌がる場合は、ハーネスを使うことも検討します。

危険を視覚的に示す

危険な場所に、目印をつけます。

赤いテープ、バツ印、危険マーク。視覚的に示すことで、理解しやすくなります。

何度も繰り返し教える

一度では理解できません。何度も、何度も、繰り返し教えます。

これは危ないよ、怪我するよ。根気強く、繰り返し伝え続けます。

代替行動を提供する

感覚を求めている場合は、安全な方法で満たします。

高いところから飛び降りたいなら、トランポリンを用意する。激しく動きたいなら、公園で思い切り走らせる。安全に感覚を満たす方法を提供します。

褒める

危険なことをしなかった時、安全に行動できた時は、たくさん褒めます。

ちゃんと止まれたね、すごい!手を繋いでくれてありがとう。褒められることで、安全な行動を学習します。

叱りすぎない

危険な行動をするたびに叱っていると、保護者も子どもも疲れます。

叱るより、環境を整える、見守る、代替行動を提供する。そちらに力を入れます。

専門家に相談するタイミング

重大な怪我をした時、しそうな時

骨折、頭を強く打つ、道路に飛び出すなど、重大な怪我をした、またはしそうな場合は、すぐに相談が必要です。

命に関わる危険があります。

日常生活が成り立たない時

危険な行動が多すぎて、外出できない、公園に行けない、家でも目が離せない。

日常生活が成り立たない場合は、早急に支援が必要です。

保護者が限界の時

常に見守ることに疲れ果て、限界を感じている場合も、相談のタイミングです。

保護者の心身の健康も、とても大切です。

他の発達の特性も見られる時

危険な行動だけでなく、多動、衝動性、注意散漫、こだわりなど、他の特性も見られる場合は、相談が必要です。

ADHDや自閉症の可能性があります。早期から総合的な支援を受けることが大切です。

療育での危険な行動への支援

安全な環境での活動

療育では、安全な環境で活動します。

危険なものがない、広くて安全、十分な見守り。安全な環境だからこそ、思い切り体を動かせます。

感覚統合の支援

感覚を求めて危険な行動をしている場合、感覚統合の支援が効果的です。

トランポリン、ブランコ、マット、サーキット遊び。安全な方法で、十分に感覚を満たします。感覚が満たされると、危険な行動が減ります。

ルールを視覚的に教える

危険な行動をしてはいけないというルールを、視覚的に教えます。

絵カード、写真、動画。視覚的に示すことで、理解しやすくなります。

衝動性のコントロール

衝動性をコントロールする練習をします。

止まるゲーム、待つ練習、順番を守る練習。遊びの中で、楽しく練習します。

小集団での練習

小集団療育では、安全に行動する練習ができます。

友達が安全に行動しているのを見る、支援者の指示に従う練習。少人数で丁寧に指導できます。

保護者への助言

療育では、保護者にも具体的な助言ができます。

家庭での安全対策、見守り方、危険を教える方法。専門家からアドバイスを受けることで、家庭でも効果的に対応できます。

早期療育の実際の効果

事例1:3歳で療育開始、衝動性が減り安全に行動できるようになった

3歳の時点で、道路に飛び出す、高いところから飛び降りるなど、非常に危険な行動が多く見られました。保護者は一瞬も目が離せず、疲れ果てていました。

療育施設に相談し、発達検査の結果、ADHDの傾向があることが分かりました。週3回の療育を始めました。

療育では、衝動性をコントロールする練習を、遊びを通して行いました。止まるゲーム、待つ練習、順番を守る練習。楽しく、繰り返し練習しました。

3ヶ月後、少しずつ止まれるようになりました。半年後には、道路の前で止まる、手を繋いで歩くができるようになりました。1年後には、高いところから飛び降りることも減り、安全に遊べるようになりました。

完全に危険な行動がなくなったわけではありませんが、確実に減りました。保護者は、療育で衝動性のコントロールを学べた、生活が楽になったと語っていました。

事例2:2歳半で療育開始、感覚統合で危険な行動が減った

2歳半の時点で、高いところから飛び降りる、ぐるぐる回る、激しく動くなど、危険な行動が多く見られました。

療育施設に相談し、感覚を求めているのではないかと指摘されました。週3回の感覚統合療法を始めました。

療育では、トランポリン、ブランコ、マット、サーキット遊びなど、思い切り体を動かす活動をしました。安全な方法で、十分に感覚を満たしました。

2ヶ月後、危険な飛び降りが減りました。感覚が満たされたからです。半年後には、公園でも安全に遊べるようになりました。

1年後には、危険な行動は大きく減りました。保護者は、感覚を求めていたことが原因だと分かって良かった、安全に満たす方法を学べたと語っていました。

事例3:3歳で療育開始、視覚支援で危険認識が育った

3歳の時点で、危険認識が全くなく、何度怪我をしても同じ危険な行動を繰り返していました。

療育施設に相談し、視覚支援を使って危険を教える方法を学びました。

療育では、危険な場所や行動を、絵カードや写真で示しました。これは危ない、これをすると怪我をする。視覚的に、繰り返し教えました。

家でも、階段に赤いテープ、熱いものにバツ印。視覚的に危険を示しました。

3ヶ月後、少しずつ危険を理解するようになりました。半年後には、危険な場所で止まれるようになりました。1年後には、危険認識が育ち、以前より安全に行動できるようになりました。

保護者は、視覚支援の効果は大きい、言葉だけでは理解できなかったことが、絵で示すと分かったと語っていました。

危険な行動は減らせる

危険なことばかりする、怪我が心配。そのお気持ち、本当によく分かります。

でも、知っておいてください。危険な行動は、減らせます。すぐには変わらないかもしれませんが、適切な対応で、確実に安全になります。

大切なのは、環境を安全にすること、常に見守ること、視覚的に危険を教えること、感覚を安全に満たすこと、衝動性のコントロールを練習することです。そして、一人で抱え込まず、専門家の力を借りることです。

危険な行動が減ると、お子さまの怪我が減ります。保護者も安心できます。外出もしやすくなります。生活が楽になります。

焦らないでください。少しずつ、安全な行動を教えていきましょう。危険な行動は、必ず減ります。その可能性を信じて、今から取り組み始めましょう。

療育センターエコルドで、安全を守る支援を

大阪府池田市にある療育センターエコルドは、危険な行動に悩むお子さまとご家族を支援する療育施設です。

危険なことばかりするというお子さまに対して、小集団療育と集団療育を組み合わせた専門的な支援を提供しています。安全な環境で思い切り体を動かし、感覚統合療法で感覚を満たし、視覚支援で危険を教え、衝動性のコントロールを段階的に練習します。

公認心理師による専門的な支援、田中ビネー・ヴァインランドなどの発達検査で客観的に状態を把握、児童発達支援の5領域をバランスよく育てるプログラム、リハビリ専門職が開発したデジリハで楽しく訓練、感覚統合の支援、保護者への丁寧なフィードバックと家庭での安全対策の助言。危険な行動を減らし安全を守る総合的な支援で、お子さまとご家族の生活をサポートします。

危険なことばかりして困っている方、怪我が心配な方は、ぜひ療育センターエコルドにご相談ください。

安全を守り、危険な行動を減らす支援を、エコルドが全力でサポートします。


療育センターエコルド お問い合わせ

発達検査実施/見学随時受付/危険な行動への支援/感覚統合療法/

お気軽にお問い合わせください。危険な行動は減らせます。お子さまの安全を、一緒に守りましょう。

療育コンサル 中山 のぞみ
D&I株式会社取締役兼療育センター長
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