偏食がひどくて栄養が心配。白いものしか食べない
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偏食がひどくて栄養が心配。白いものしか食べない

2026年4月7日 更新:2026年5月18日

白米、うどん、パン、牛乳。我が子が食べるのは、白いものだけです。野菜は一切食べません。肉も魚も食べません。色のついたものを出すと、泣いて拒否します。

栄養が心配です。このままで、ちゃんと成長できるのでしょうか。ビタミン不足、鉄分不足、タンパク質不足。健康診断で、何か言われるのではないかと不安です。

食事の時間が苦痛です。新しいものを一口でも食べてほしくて、お皿に乗せます。でも、見ただけで泣きます。無理に口に入れようとすると、吐き出します。毎回、同じものばかり。料理を作る気力もなくなりました。

他の子は、何でも食べています。お弁当も、カラフルで美味しそうです。我が子のお弁当は、白米とふりかけだけ。恥ずかしいです。

偏食がひどい。これは、発達障害のお子さまによく見られる困難です。しかし、適切な対応と環境調整、そして早期療育で、食べられるものは増やせます。焦らず、少しずつ、取り組んでいきましょう。

偏食とは

食べられるものが極端に少ない

偏食とは、食べられるものが極端に少ない状態です。

どの子も、好き嫌いはあります。でも、発達障害のお子さまの偏食は、程度が著しく、数種類のものしか食べられないこともあります。

新しいものを受け入れない

新しい食べ物を、一切受け入れません。

初めて見る食べ物、食べたことがない食べ物。見ただけで拒否します。口に入れることもできません。

特定の色・形・食感へのこだわり

特定の色、形、食感のものしか食べません。

白いものだけ、丸いものだけ、柔らかいものだけ。こだわりが非常に強く、それ以外は受け付けません。

発達障害のお子さまに多い

偏食は、発達障害のお子さま、特に自閉スペクトラム症のお子さまに非常に多く見られます。

感覚過敏、こだわりの強さ、新しいことへの不安。これらが、偏食につながります。

なぜ偏食になるのか

感覚過敏

感覚過敏があると、食べ物の感覚が苦痛になります。

食感が嫌、匂いが嫌、味が強すぎる、見た目が嫌。定型発達の人には分からない感覚的な不快感があります。食べること自体が、苦痛なのです。

味覚過敏

味覚が非常に敏感です。

苦味、酸味を強く感じる。野菜の苦味が耐えられない、果物の酸味が耐えられない。味覚過敏があると、食べられるものが限られます。

触覚過敏

口の中の触覚が過敏です。

ザラザラした食感、ドロドロした食感、繊維質な食感。これらが耐えられません。柔らかくて滑らかなものしか食べられないこともあります。

嗅覚過敏

匂いに非常に敏感です。

野菜の匂い、魚の匂い、肉の匂い。定型発達の人には気にならない匂いが、耐えられないほど強く感じます。

視覚過敏

見た目で拒否することもあります。

色、形、盛り付け。視覚的に受け入れられないものは、食べられません。

こだわりの強さ

同じものを食べ続けたい、というこだわりがあります。

慣れたもの、安心できるものだけを食べたい。新しいものは、不安で怖いのです。

過去のトラウマ

無理に食べさせられた経験が、トラウマになっていることもあります。

吐いた、嫌な思いをした。その経験が、さらに偏食を強化します。

家庭でできる偏食への対応

無理強いしない

食べないからといって、無理に口に入れることはしません。

無理強いすると、食事が嫌いになり、食べること自体が苦痛になります。トラウマになることもあります。

食べられるもので栄養を確保

まずは、食べられるもので、できる限り栄養を確保します。

白米しか食べないなら、白米をしっかり食べさせる。栄養補助食品、サプリメントも検討します。完璧な栄養バランスを目指すより、食べられることを優先します。

少しずつ慣らす

新しい食べ物は、少しずつ慣らします。

まず、お皿に乗せるだけ。見るだけ。触るだけ。舐めるだけ。一口だけ。段階的に進めます。焦りません。

楽しい雰囲気で

食事の時間を、楽しい雰囲気にします。

笑顔で、明るく、楽しく。食べられなくても、叱りません。食事は楽しいもの、と感じてもらいます。

好きなものに混ぜる

好きな食べ物に、少しだけ新しいものを混ぜます。

白米にふりかけを少し、うどんに野菜を細かく刻んで少し。気づかない程度の量から始めます。

一緒に調理する

一緒に料理を作ることで、食べ物への興味が出ることがあります。

野菜を洗う、卵を割る、混ぜる。調理に参加することで、食べてみようという気持ちが生まれることもあります。

食べられたら褒める

新しいものを少しでも食べられたら、たくさん褒めます。

すごい!食べられたね!と笑顔で喜ぶ。褒められることで、食べることが良いことだと学びます。

周りと比べない

他の子と比べません。

他の子は何でも食べる。でも、我が子は我が子です。比べても、苦しくなるだけなので我が子のペースで、少しずつ進めます。

栄養士に相談

栄養が心配な場合は、栄養士に相談します。

限られた食材で、どう栄養を確保するか。専門家からアドバイスをもらえます。

専門家に相談するタイミング

食べられるものが5種類以下の時

食べられるものが、極端に少ない場合は、相談が必要です。

栄養面での影響、成長への影響が心配です。

体重が増えない、成長曲線から外れる時

偏食のために、体重が増えない、身長が伸びない。

成長曲線から外れている場合は、早急に相談が必要です。

食事の時間が毎回戦いの時

食事のたびに泣く、拒否する、パニックになる。

食事の時間が苦痛になっている場合は、支援が必要です。

集団生活で困難がある時

幼稚園や保育園の給食が食べられない。

お弁当も、同じものしか入れられない。集団生活で困難がある場合は、相談が有効です。

保護者が疲れ果てている時

毎日の食事作りに疲れた、ストレスで限界。

保護者自身が疲れ果てている場合も、相談のタイミングです。

療育での偏食への支援

感覚統合の支援

感覚過敏が原因の偏食には、感覚統合の支援が効果的です。

口の中の感覚を整える、触覚過敏を軽減する。感覚統合療法で、過敏さが和らぐことがあります。

段階的な食育

療育では、段階的に食べ物に慣れる練習をします。

見る、触る、匂いを嗅ぐ、舐める、一口食べる。スモールステップで進めます。無理強いせず、お子さまのペースで進めます。

楽しい食事体験

療育では、食事を楽しい経験にします。

友達と一緒に食べる、ピクニック形式で食べる、自分で作って食べる。楽しい経験の中で、新しいものにチャレンジできます。

調理活動

一緒に料理を作る活動も効果的です。

野菜を洗う、切る、混ぜる。自分で作ったものは、食べてみようという気持ちが生まれやすいです。

小集団での影響

小集団療育では、友達が食べている姿を見ることができます。

友達が美味しそうに食べていると、自分も食べてみようと思うことがあります。友達の影響は、大きいです。

栄養相談

療育施設によっては、栄養士が在籍していることもあります。

限られた食材で栄養を確保する方法、サプリメントの活用など、具体的なアドバイスがもらえます。

保護者への助言

療育では、保護者にも具体的な助言ができます。

家庭での食事の工夫、調理方法、声かけの仕方。専門家からアドバイスを受けることで、家庭でも効果的に取り組めます。

早期療育の実際の効果

事例1:3歳で療育開始、感覚統合で食べられるものが増えた

3歳の時点で、白米、うどん、パンの3種類しか食べませんでした。野菜も肉も魚も一切食べず、保護者は栄養が心配でした。

療育施設に相談し、発達検査と感覚評価の結果、触覚過敏と味覚過敏があることが分かりました。週2回の療育を始めました。

療育では、感覚統合の支援を中心に行いました。口の中の感覚を整える遊び、触覚過敏を軽減する活動。そして、段階的に食べ物に慣れる練習をしました。

3ヶ月後、バナナを一口食べられるようになりました。半年後には、柔らかく煮た野菜も少し食べられるようになりました。1年後には、食べられるものが10種類以上に増えました。

完璧な食事ではありませんが、確実に食べられるものが増えました。保護者は、感覚統合の効果に驚いた、少しずつでも増えて嬉しいと語っていました。

事例2:2歳半で療育開始、調理活動で野菜が食べられた

2歳半の時点で、白いものしか食べず、野菜を見ただけで泣いていました。

療育施設に相談し、週1回の療育を始めました。療育では、調理活動を取り入れました。

野菜を洗う、触る、皮をむく。最初は嫌がっていましたが、遊びの延長で楽しく活動しました。自分で作ったスープを、少しだけ飲んでみました。

2ヶ月後、スープに入った野菜を一口食べられました。半年後には、自分で作ったサラダも食べられるようになりました。

1年後には、野菜も少しずつ食べられるようになり、食べられるものが大きく増えました。保護者は、調理に参加することで食べる意欲が出た、療育の工夫に感謝していますと語っていました。

事例3:3歳で療育開始、小集団で友達の影響を受けた

3歳の時点で、非常に偏食が強く、白米と牛乳しか飲食しませんでした。

療育施設に相談し、週1回の小集団療育を始めました。小集団では、おやつの時間があり、友達と一緒に食べました。

最初は、自分の食べられるものだけを食べていました。でも、友達が美味しそうにバナナを食べている姿を見て、興味を示しました。

3ヶ月後、友達が食べているバナナを一口もらって食べました。友達が食べているから、安心だと思ったようです。

半年後には、友達と一緒なら、新しいものにもチャレンジできるようになりました。1年後には、食べられるものが確実に増えました。

保護者は、友達の影響は大きい、小集団療育で良かったと語っていました。

偏食は少しずつ改善できる

偏食がひどい、白いものしか食べない、栄養が心配。そのお気持ち、よく分かります。

でも、知っておいてください。偏食は、少しずつ改善できます。すぐには食べられるようにならないかもしれませんが、適切な支援で、確実に食べられるものは増えます。

大切なのは、無理強いしないこと、楽しい雰囲気で食事をすること、段階的に慣らすことです。そして、感覚過敏への配慮、一人で抱え込まず専門家の力を借りることです。

偏食がひどいお子さまも、適切な支援を受けることで、食べられるものが増えます。食事が楽しくなります。栄養面の心配も減ります。

焦らないでください。他の子と比べないでください。我が子のペースで、少しずつ、食べられるものを増やしていきましょう。その可能性を信じて、今から取り組み始めましょう。

療育センターエコルドで、偏食への支援を

大阪府池田市にある療育センターエコルドは、偏食に悩むお子さまとご家族を支援する療育施設です。

偏食がひどいというお子さまに対して、小集団療育と集団療育を組み合わせた専門的な支援を提供しています。感覚統合の支援で過敏さを軽減し、段階的な食育で食べ物に慣れ、小集団で友達と一緒に楽しく食べる経験を積みます。

公認心理師による専門的な支援、田中ビネー・ヴァインランドなどの発達検査で客観的に状態を把握、児童発達支援の5領域をバランスよく育てるプログラム、リハビリ専門職が開発したデジリハで楽しく訓練、感覚統合の支援、保護者への丁寧なフィードバックと家庭での工夫の助言。偏食を改善する総合的な支援で、お子さまとご家族の食生活をサポートします。

偏食がひどくて困っている方、栄養が心配な方、食事の時間が苦痛な方は、ぜひ療育センターエコルドにご相談ください。

無理強いせず、楽しく、少しずつ。食べられるものを増やす支援を、エコルドが全力でサポートします。


療育センターエコルド お問い合わせ

発達検査実施/見学随時受付/偏食への感覚統合支援/段階的な食育

お気軽にお問い合わせください。偏食は改善できます。お子さまの食べる楽しさを、一緒に育てましょう。

療育コンサル 中山 のぞみ
D&I株式会社取締役兼療育センター長
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