癇癪がひどくて毎日疲れた。どう対応すればいい?
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癇癪がひどくて毎日疲れた。どう対応すればいい?

2026年4月6日 更新:2026年5月18日

朝から癇癪です。パジャマを脱がせようとしたら、突然泣き叫び始めました。理由が分かりません。何が嫌だったのか、何が気に入らなかったのか。聞いても答えません。ただ泣き叫び、床に寝転がり、暴れます。

おやつの時間も癇癪です。いつものお菓子を出したのに、怒り出しました。違うのが良かったのか、量が少なかったのか。分かりません。投げる、叩く、自分の頭を壁に打ち付ける。止めようとすると、さらにひどくなります。

公園でも癇癪です。帰ろうと言ったら、大パニック。地面に寝転がり、動きません。周りの目が痛いです。他の親子が、遠巻きに見ています。抱きかかえようとすると、噛みつかれました。

毎日、何度も、癇癪です。疲れ果てました。もう限界です。どうすればいいのか分かりません。

癇癪がひどい。これは、発達障害のお子さまによく見られる困難です。しかし、適切な対応と環境調整、そして早期療育で、癇癪は減らすことができます。保護者の負担も、軽くなります。

癇癪とは

感情の爆発

癇癪とは、感情のコントロールができず、激しく泣く、叫ぶ、暴れる状態です。

怒り、悲しみ、不安、不満。様々な感情が、コントロールできずに爆発します。自分でも止められません。本人も苦しんでいるのです。

パニックとの違い

癇癪とパニックは、似ていますが少し異なります。

癇癪は、感情の爆発です。怒りや不満が中心です。パニックは、強い不安や恐怖から起こります。どちらも、感情のコントロールができない状態ですが、背景にある感情が異なります。

発達障害のお子さまに多い

発達障害のお子さまは、癇癪を起こしやすいです。

感情のコントロールが苦手、言葉で気持ちを伝えられない、予測できないことへの不安が強い。これらの理由で、癇癪が頻繁に起こります。

定型発達の子との違い

2歳頃のイヤイヤ期には、どの子も癇癪を起こします。

しかし、発達障害のお子さまの癇癪は、程度が激しく、頻度が多く、長く続きます。3歳、4歳、5歳になっても、激しい癇癪が続くこともあります。

なぜ癇癪を起こすのか

言葉で伝えられない

言葉で気持ちを伝えられないため、癇癪になります。

お腹が空いた、疲れた、嫌だ、怖い。これらを言葉で伝えられないから、泣く、叫ぶ、暴れる。癇癪は、コミュニケーション手段でもあるのです。

感情のコントロールが未熟

感情をコントロールする力が、まだ育っていません。

怒りや不満を感じた時、大人なら我慢できます。でも、感情のコントロールが未熟だと、我慢できません。感じた感情が、そのまま爆発します。

予測できないことへの不安

予測できないこと、予定が変わることへの不安が、癇癪につながります。

いつもと違う、思っていたのと違う。その不安が、癇癪として表れます。見通しが持てないことが、大きなストレスになるのです。

感覚過敏

感覚過敏があると、些細な刺激が癇癪の引き金になります。

服のタグが痛い、音がうるさい、光が眩しい、触られた感覚が嫌。感覚的な不快感が、我慢できずに癇癪になります。

要求が通らない

欲しいものが手に入らない、やりたいことができない。

要求が通らないことが、癇癪の引き金になります。我慢する力が育っていないため、すぐに癇癪になります。

疲労や空腹

疲れている、お腹が空いている。

身体的な不快感も、癇癪の原因になります。疲れていると、感情のコントロールがさらに難しくなります。

注目を引くため

癇癪を起こすと、注目してもらえる。

それを学習すると、注目を引くために癇癪を起こすこともあります。意図的ではないかもしれませんが、結果として癇癪が強化されることもあります。

癇癪が起きた時の対応

まず安全を確保

癇癪が起きたら、まず安全を確保します。

自傷行為(頭を打ち付ける、噛むなど)をしないよう見守る、危険なものを遠ざける。周りの人や物を傷つけないよう配慮します。

落ち着くまで見守る

癇癪の最中は、何を言っても聞こえません。

説得しようとしても、無駄です。むしろ、刺激を与えることで、さらに悪化することもあります。落ち着くまで、静かに見守ることが基本です。

刺激を減らす

癇癪を悪化させないために、刺激を減らします。

静かな場所に移動する、人が少ない場所に移る、明るすぎる場所を避ける。感覚的な刺激を減らすことで、落ち着きやすくなります。

物理的に止めない

暴れている時、無理に抱きしめたり、押さえつけたりしません。

物理的に止めようとすると、さらに暴れることがあります。危険がない限り、少し距離を置いて見守ります。

落ち着いたら受け止める

癇癪が落ち着いたら、優しく受け止めます。

大変だったね、疲れたね、と声をかける。抱きしめてあげる。癇癪を起こしたことを叱るのではなく、感情を受け止めます。

原因を探る

何が引き金だったか、考えます。

服のタグが痛かったのか、音がうるさかったのか、予定が変わったのか。原因が分かれば、次回から予防できます。

叱らない

癇癪を起こしたことを、叱りません。

本人も苦しんでいます。コントロールできないのです。叱られると、さらに自己肯定感が下がります。癇癪は叱って直るものではありません。

癇癪を予防する方法

見通しを持たせる

次に何をするか、視覚的に示します。

写真や絵カードでスケジュールを示す、タイマーで終わりの時間を見せる。見通しが持てると、不安が減り、癇癪も減ります。

予告する

予定が変わる時は、事前に予告します。

今日はいつもと違う道を通るよ、公園には行けないよ。事前に伝えることで、心の準備ができます。

選択肢を与える

AかBか、選択肢を与えます。

りんごとバナナ、どっちがいい?公園と図書館、どっちに行く?選べることで、コントロール感が生まれ、癇癪が減ります。

感覚過敏に配慮

感覚過敏がある場合、環境を調整します。

タグを切る、柔らかい服を選ぶ、うるさい場所を避ける。感覚的な不快感を減らすことで、癇癪の引き金を減らします。

言葉で伝える練習

言葉で気持ちを伝える練習をします。

嫌だ、疲れた、お腹すいた。簡単な言葉で伝えられるよう、日常的に練習します。言葉で伝えられると、癇癪は減ります。

生活リズムを整える

疲れている時、お腹が空いている時は、癇癪が起きやすいです。

十分な睡眠、規則正しい食事。生活リズムを整えることで、癇癪は減ります。

成功体験を積む

できた、という成功体験を積みます。

小さなことでも、できたら褒める。成功体験が増えると、自己肯定感が育ち、癇癪は減ります。

要求を全て通さない

癇癪を起こせば要求が通る、と学習させないことも大切です。

癇癪を起こしても、危険でない限り、要求を通さない。落ち着いてから、どうすれば良かったか教えます。

保護者のケア

一人で抱え込まない

癇癪への対応は、非常に疲れます。

一人で抱え込まず、パートナー、家族、友人、専門家に相談しましょう。話すだけでも、楽になることがあります。

自分を責めない

癇癪は、しつけの問題ではありません。

保護者が悪いわけではありません。発達の特性です。自分を責めないでください。

休息を取る

毎日癇癪に対応していると、疲れ果てます。

短時間でも、一人の時間を持つ。リフレッシュする。保護者が元気でいることが、お子さまにとって最も大切です。

同じ悩みを持つ保護者と繋がる

同じ悩みを持つ保護者と話すことで、孤独感が減ります。

療育施設、保護者会、オンラインコミュニティ。同じ境遇の人と繋がることで、心が軽くなります。

専門家に相談するタイミング

癇癪が頻繁にある時

1日に何度も癇癪を起こす、毎日癇癪がある。

頻度が高い場合は、早めに相談が必要です。

癇癪が激しい時

自傷行為がある、他害がある、30分以上続く。

激しい癇癪の場合は、すぐに相談が必要です。

日常生活に支障がある時

癇癪のために外出できない、園に行けない、生活が成り立たない。

日常生活に大きな支障がある場合は、早急な支援が必要です。

3歳を過ぎても改善しない時

3歳、4歳、5歳と成長しても、癇癪が全く改善しない場合は、相談が必要です。

発達障害の可能性も含めて、専門家の意見を聞くことが大切です。

保護者が限界を感じている時

保護者自身が、もう無理だと感じている時は、すぐに相談が必要です。

保護者の心身の健康も、とても大切です。

早期療育での癇癪への支援

感情のコントロールを学ぶ

療育では、感情のコントロールを段階的に学びます。

怒った時、どうすればいいか。深呼吸する、数を数える、その場から離れる。具体的な方法を、繰り返し練習します。

言葉で伝える練習

言葉で気持ちを伝える練習をします。

嫌だ、疲れた、助けて。簡単な言葉から始め、徐々に増やします。言葉で伝えられるようになると、癇癪は確実に減ります。

視覚支援の活用

見通しを持たせるための視覚支援を、丁寧に教えます。

スケジュール表の使い方、タイマーの使い方、絵カードの使い方。家庭でも使えるよう、保護者にも指導します。

感覚統合の支援

感覚過敏が原因の場合、感覚統合の支援が効果的です。

感覚を満たす適切な方法を提供する、過敏な感覚を軽減する。感覚的な不快感が減ると、癇癪も減ります。

小集団での練習

小集団療育で、感情のコントロールを練習します。

友達とのやりとりの中で、嫌なことがあった時の対応を学ぶ。少人数だから、丁寧に支援できます。

保護者への助言

療育では、保護者にも具体的な助言ができます。

癇癪への対応方法、予防方法、環境の整え方。専門家からアドバイスを受けることで、家庭でも効果的に対応できます。

早期療育の実際の効果

事例1:3歳で療育開始、言葉で伝えられるようになり癇癪が減った

3歳の時点で、1日に何度も激しい癇癪を起こしていました。理由が分からず、保護者は疲れ果てていました。

療育施設に相談し、発達検査の結果、言葉の遅れがあり、気持ちを伝える手段がないことが分かり週2回の療育を始めました。

療育では、言葉で伝える練習を徹底的に行いました。嫌だ、疲れた、お腹すいた。絵カードも使いながら、伝える練習をしました。

3ヶ月後、簡単な言葉で伝えられるようになりました。癇癪の回数が、明らかに減りました。半年後には、1日1回程度まで減りました。

1年後には、ほとんど癇癪を起こさなくなりました。言葉で伝えられるようになったことが、最も大きな変化でした。保護者は、療育で言葉を育ててもらえた、生活が楽になったと語っていました。

事例2:2歳半で療育開始、視覚支援で見通しが持て癇癪が激減

2歳半の時点で、予定が変わるたびに激しい癇癪を起こしていました。公園から帰る時、お風呂に入る時、いつも大パニックでした。

療育施設に相談し、見通しが持てないことが不安の原因だと分かり週1回の療育を始めました。

療育では、視覚支援を徹底的に教えてもらいました。写真でスケジュールを示す、タイマーで終わりの時間を見せる。家でも実践しました。

2ヶ月後、見通しが持てるようになり、癇癪が減り始めました。半年後には、癇癪の頻度が半分以下になりました。

1年後には、予定変更も、事前に予告すれば受け入れられるようになりました。保護者は、視覚支援の効果に驚いた、もっと早く知りたかったと語っていました。

事例3:3歳で療育開始、自閉症の診断を受けたが癇癪は大きく改善

3歳の時点で、1日に何度も激しい癇癪を起こし、自傷行為もありました。

療育を始め、3歳半で医療機関を受診したところ、自閉スペクトラム症の診断を受けました。診断を受けた後も、療育は継続しました。

週3回の療育で、言葉の支援、視覚支援、感情のコントロールの練習、感覚統合の支援、すべてを組み合わせて受けました。

半年後、癇癪の頻度が減りました。1年後には、癇癪の激しさも軽減しました。完全になくなったわけではありませんが、自傷行為はなくなりました。

保護者は、診断を受けてもあきらめず療育を続けて良かった、癇癪は確実に減ると実感していますと語っていました。

癇癪は減らせる

毎日何度も癇癪、理由も分からない、疲れ果てた。そのお気持ち、本当によく分かります。

でも、知っておいてください。癇癪は、減らすことができます。適切な対応と支援で、確実に改善します。

大切なのは、原因を探ること、予防すること、言葉で伝える力を育てること、見通しを持たせることです。そして、一人で抱え込まず、専門家の力を借りることです。

癇癪がひどいお子さまも、適切な支援を受けることで、感情のコントロールができるようになります。言葉で伝えられるようになります。癇癪は減ります。

保護者の負担も、確実に軽くなります。笑顔が増えます。生活が楽になります。その可能性を信じて、今から支援を始めましょう。

療育センターエコルドで、癇癪への対応を学ぶ支援を

大阪府池田市にある療育センターエコルドは、癇癪に悩むお子さまとご家族を支援する療育施設です。

癇癪がひどいというお子さまに対して、小集団療育と集団療育を組み合わせた専門的な支援を提供しています。言葉で伝える力を育て、視覚支援で見通しを持たせ、感情のコントロールを段階的に学びます。

公認心理師による専門的な支援、田中ビネー・ヴァインランドなどの発達検査で客観的に状態を把握、児童発達支援の5領域をバランスよく育てるプログラム、リハビリ専門職が開発したデジリハで楽しく訓練、感覚統合の支援、保護者への丁寧なフィードバックと具体的な対応方法の助言。癇癪を減らす総合的な支援で、お子さまとご家族の生活をサポートします。

癇癪がひどくて困っている方、毎日疲れ果てている方は、ぜひ療育センターエコルドにご相談ください。

一人で抱え込まないでください。癇癪は、減らせます。お子さまとご家族を、エコルドが全力でサポートします。


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発達検査実施/見学随時受付/癇癪への専門的支援/言語・視覚支援

お気軽にお問い合わせください。癇癪は減らせます。お子さまとご家族を、一緒に支えましょう。

療育コンサル 中山 のぞみ
D&I株式会社取締役兼療育センター長
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