“寝起きが極端に悪い…”〜朝のスタートが難しい子への対応〜
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“寝起きが極端に悪い…”〜朝のスタートが難しい子への対応〜

2025年9月30日 更新:2026年5月18日

朝から大騒ぎで一日が始まってしまう

「なかなか起きてこない」
「起きても不機嫌で大泣きする」
「着替えや朝ごはんが進まず、登園時間に間に合わない」

子育てをしていると、朝の準備がスムーズにいかず、親子ともにぐったりしてしまう日がありますよね。
特に「寝起きが極端に悪い」子は、朝から大騒ぎになってしまい、保護者は「どうしてこんなに大変なの?」と悩んでしまいます。

でも実は、寝起きが悪いのは「怠けている」わけでも「わがまま」でもなく、子どもなりの発達や体の仕組みが関係しています。この記事では、寝起きが極端に悪い子の背景と、保護者の方ができるサポートについて解説します。

第1章:なぜ寝起きが悪いのか?

① 睡眠リズムの問題

夜更かしや昼寝の長さなど、睡眠リズムが崩れると朝の目覚めは難しくなります。特に就学前の子どもは、十分な睡眠時間が必要です。

② 睡眠の質の問題

いくら長く眠っても、眠りが浅いと疲れが取れず、朝起きられません。いびきや寝相の悪さがある場合は、睡眠の質が下がっている可能性があります。

③ 感覚の過敏さ

光や音、着替えの刺激に敏感な子は、起きた直後の環境がストレスになりやすいです。

④ 発達特性の影響

ADHDや自閉スペクトラム症(ASD)の特性がある子は、睡眠のリズムが不安定になりやすく、寝起きの悪さにつながることがあります。

第2章:寝起きの悪さは「性格」ではない

「うちの子は朝が弱い性格なんだ」と思いがちですが、多くの場合は脳や体のリズムによるものです。
保護者が「怠けているのではなく、まだ調整が難しいだけ」と理解することで、子どもへの声かけも変わっていきます。

第3章:家庭でできる工夫

① 睡眠リズムを整える

  • 就寝時間を一定にする
  • 寝る前のテレビやスマホを控える
  • 照明を暗くして、体が眠る準備をしやすい環境をつくる

声かけ例

  • 「もうすぐおやすみの時間だよ。電気を暗くしようね」
  • 「今日は早く眠れたね。明日も元気に起きられるね」

② 起こし方を工夫する

大きな声で突然起こすと不快感が強くなります。光や音楽を使って少しずつ目覚められる工夫をしてみましょう。

声かけ例

  • 「カーテンを開けて、おひさまの光を入れるよ」
  • 「好きな音楽で起きてみようか」

③ 朝のルーティンを決める

「起きたらこれをする」と決まっていると、見通しが持てて安心します。

例:

  1. 起きたらトイレへ行く
  2. 顔を洗う
  3. 朝ごはんを食べる

声かけ例

  • 「起きたら顔を洗って、次はごはんだよ」
  • 「この順番でやればすぐ準備ができるね」

④ 起きてからの小さな楽しみをつくる

「朝ごはんに好きな果物がある」「登園前に好きな音楽を聴ける」など、小さな楽しみがあると切り替えやすくなります。

声かけ例

  • 「起きたらイチゴが待ってるよ」
  • 「準備ができたら好きな歌を一曲聴こうね」

第4章:子どもの気持ちに寄り添う声かけ

気持ちを認める

  • 「眠たいよね」
  • 「まだお布団が気持ちいいね」

一緒に取り組む

  • 「ママも一緒に起きようか」
  • 「一緒に顔を洗いに行こう」

成功をしっかり褒める

  • 「今日はすぐに起きられたね!」
  • 「泣かずに準備できたね。すごいよ!」

第5章:園や学校との連携

寝起きが悪くて登園準備が遅れると、家庭だけでなく園や学校にも影響が出ます。先生に「朝が苦手で準備に時間がかかる」と伝えておくことで、理解を得やすくなります。

第6章:相談を検討するサイン

以下の場合は専門機関に相談してみると安心です。

  • 十分に寝ているのに毎日極端に起きられない
  • 日中も強い眠気が続く
  • いびきや無呼吸が見られる
  • 睡眠リズムが大きく乱れて生活に支障がある

小児科や睡眠外来での相談はもちろん、療育センターで発達の視点から支援を受けることもできます。

最後に:朝は「戦い」ではなく「育ちの一部」

「寝起きが極端に悪い」という姿は、子どもの未熟さや生活リズムの影響によるものです。

  • 睡眠のリズムを整える
  • 優しい起こし方でスムーズに目覚められる工夫をする
  • 朝のルーティンや小さな楽しみで切り替えを促す

こうした積み重ねで、子どもは少しずつ「自分で起きる力」を育てていきます。

朝の大騒ぎは、親にとって大きなストレスになるかもしれません。けれど、それは「育ちの過程」であり、工夫やサポートで変わっていくものです。
今日も一歩ずつ、子どもと一緒に気持ちよい朝のスタートを探していきましょう。

療育コンサル 中山 のぞみ
D&I株式会社取締役兼療育センター長
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