スマホが脳の発達と学力に及ぼす影響
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スマホが脳の発達と学力に及ぼす影響

2025年3月13日 更新:2026年5月18日

「スマホを長時間使っていると、勉強に集中できない?」
「ゲームや動画ばかり見ていて、大丈夫かな?」

スマートフォン(スマホ)は私たちの生活に欠かせないツールですが、子どもの脳の発達や学力に影響を与える可能性があることが、脳科学の研究から明らかになっています。

特に、東北大学の榊浩平助教や川島隆太教授らの研究では、スマホの使用時間が長いほど学力が低下する傾向が示されています。では、なぜスマホが学力に影響するのか? どのような対策を取るべきなのか?

今回は、スマホが脳と学習に及ぼす影響について詳しく解説します。


スマホ使用時間と学力の関係

最近の研究では、スマホの使用時間が長い子どもほど学力が低くなることが指摘されています。

榊助教らの調査によると、スマホを1日3時間以上使う子どもは、学力が低下する傾向があることが明らかになりました。たとえ勉強時間を確保していたとしても、スマホの長時間使用によって成績が伸びにくくなる可能性があるのです。

スマホ使用時間と学力の関係(例)

スマホ使用時間学力への影響
1時間未満高い集中力を維持しやすく、学力も比較的高い傾向
1〜2時間影響は少ないが、使い方によっては集中力が低下することも
3時間以上学習時間があっても成績が伸びにくい傾向がある

特に、学習中にスマホをそばに置いているだけで集中力が落ちることも分かっています。たとえば、机の上にスマホを置いて勉強すると、3時間の学習でも30分程度の効果しか得られないという研究結果もあるのです。


スマホが脳に及ぼす影響

スマホを長時間使うことによって、脳の発達にも影響が出ることが指摘されています。

① スマホをダラダラ見ていると前頭葉がほぼ動いていない

脳科学の研究では、スマホで動画やSNSをダラダラと受動的に見続けていると、前頭葉の活動がほとんど停止してしまうことが示されています。

前頭葉は、思考力・判断力・集中力・感情のコントロールを司る重要な部位です。

✔ スマホで短い動画を次々に見続けると、「考える力」を使わなくなる
✔ 「受け身の情報処理」ばかりになると、記憶や理解力が低下する

長時間スマホを使うことで、脳が「考えなくてもいい状態」に慣れてしまい、学習の際に必要な集中力や論理的思考力が低下してしまうのです。


② 集中力の低下

スマホには多くの刺激があり、脳が情報処理に追われます。その結果、集中力を持続することが難しくなり、注意が散漫になりやすいのです。

また、SNSの通知やゲームの刺激に慣れてしまうと、学習のようなじっくり考える作業が苦痛に感じるようになるとも言われています。


③ 睡眠の質の低下

スマホのブルーライトや夜間の使用は、睡眠の質を低下させることが知られています。睡眠不足が続くと、記憶力の低下や感情のコントロールが難しくなるなど、学習や生活全般に悪影響を及ぼします。


④ ワーキングメモリの低下

ワーキングメモリとは、「一時的に情報を保持し、処理する能力」のこと。スマホを長時間使用すると、このワーキングメモリが低下する可能性があると指摘されています。

ワーキングメモリが低下すると、問題を解くスピードが遅くなったり、学んだことを整理するのが苦手になったりするため、学力の低下につながることがあるのです。


保護者や教育者ができる対策

スマホは便利なツールですが、適切に使うことで子どもの学習への悪影響を防ぐことができます。

では、具体的にどのような対策ができるのでしょうか?


① 使用時間を決める

✔ 1日1時間未満を目安に、スマホの使用時間を制限する
✔ 「使いすぎると脳にどんな影響があるのか」を子どもと一緒に話し合う
✔ できれば親子でルールを決め、一緒に実践する(例:「夜9時以降はスマホを使わない」)


② スマホを「使う目的」を明確にする

✔ なんとなく使うのではなく、「何のために使うのか」を明確にする(学習アプリの使用や調べものなど)
✔ ゲームや動画の視聴は、時間と回数を決める


③ 「デバイスフリータイム」を作る

✔ 食事中や就寝前など、「スマホを使わない時間」を家族で決める
✔ 週に1日は「スマホなしデー」を実践する


④ 親もスマホの使い方を見直す

✔ 親がスマホを長時間使っていると、子どもも同じように使う
✔ 家族全員でスマホの使い方を考え、「スマホを使わずにできる楽しいこと」を見つける


まとめ

スマホは便利なツールですが、使い方次第で学力や脳の発達に影響を及ぼすことが研究から分かっています。

長時間の使用は集中力やワーキングメモリに影響を与える
前頭葉の活動が低下し、考える力が衰える可能性がある
適切なルールを決めることで、悪影響を防ぐことができる

子どもたちが健全に成長できるよう、家庭や学校でのスマホの使い方を見直してみるのもいいかもしれません。😊


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大阪府池田市の療育センターエコルドでは、子どもの発達や学習サポートに関するプログラムを提供しています。お子さんの集中力や学習のことで気になることがあれば、お気軽にご相談ください!

療育コンサル 中山 のぞみ
D&I株式会社取締役兼療育センター長
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