同じ質問を100回。もう答えたくない
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同じ質問を100回。もう答えたくない

2026年4月23日 更新:2026年5月18日

今日何曜日?と聞かれます。月曜日だよ、と答えます。5分後、また今日何曜日?と聞かれます。月曜日だよ、さっき言ったよ。でも、また聞かれます。今日何曜日?

もう答えたくありません。でも、答えないと、何度も何度も聞いてきます。答えても、また聞きます。永遠に続きます。

明日雨降る?も同じです。天気予報では晴れだよ、と答えても、5分後にまた聞きます。明日雨降る?何十回も、何百回も、同じ質問です。

疲れます。イライラします。なぜ同じことを何度も聞くのでしょうか。さっき答えたのに、なぜ覚えていないのでしょうか。

もう答えたくない。でも、答えないわけにもいきません。この繰り返しに、疲れ果てています。

同じ質問を何度も繰り返す。これは、発達障害のお子さまに非常に多く見られる行動です。しかし、適切な対応と支援で、反復質問は減らせます。お子さまの不安を軽減することができます。

反復質問とは

同じ質問を何度も繰り返す

反復質問とは、同じ質問を何度も何度も繰り返すことです。

今日何曜日?明日雨降る?いつ行く?このような質問を、答えても答えても、繰り返します。

答えを知っているのに聞く

答えを知っているのに、聞きます。

さっき答えた、覚えているはずなのに、また聞きます。答えを求めているわけではなさそうです。

特定の質問にこだわる

いくつかの質問に、特にこだわります。

曜日、天気、予定。特定のテーマの質問を、延々と繰り返します。

発達障害のお子さまに多い

反復質問は、発達障害のお子さま、特に自閉スペクトラム症のお子さまに非常に多く見られます。

不安の強さ、こだわり、コミュニケーションの特性。これらが、反復質問につながります。

なぜ同じ質問を繰り返すのか

不安が強い

不安を軽減するために、質問を繰り返します。

明日のことが不安、予定が変わらないか不安。質問して答えを聞くことで、少し安心します。でも、すぐにまた不安になり、また質問します。

答えを確認したい

答えは知っているけれど、確認したいのです。

本当に月曜日なのか、本当に晴れなのか。何度も確認することで、安心しようとします。

予測できないことへの不安

予測できないことが、とても不安です。

天気、予定、未来のこと。予測できないことを、何度も質問することで、コントロールしようとします。

質問すること自体が安心

質問して答えを聞くこと自体が、安心をもたらします。

答えの内容ではなく、質問するという行為、答えてもらえるという安心感。それを求めて、繰り返します。

こだわりの一種

同じ質問を繰り返すことが、こだわりになっています。

同じ質問、同じ答え、同じやりとり。それが、儀式のようになっています。同じであることに、安心を感じます。

コミュニケーション手段

質問することが、コミュニケーション手段になっていることもあります。

保護者と関わりたい、でもどう関わればいいか分からない。だから、質問という形で、関わろうとします。

ワーキングメモリの弱さ

聞いた答えを、覚えていられません。

ワーキングメモリ(作業記憶)が弱いため、すぐに忘れてしまいます。だから、また聞きます。

家庭でできる反復質問への対応

答える回数を決める

無限に答え続けるのではなく、回数を決めます。

3回まで答えるよ、と明確に伝える。3回答えたら、もう答えないよ、と事前に約束します。視覚的に指で1、2、3と示すと分かりやすいです。回数制限を守ることで、エンドレスな質問を防げます。

カレンダーやスケジュール表を使う

視覚的に確認できるツールを用意します。

大きなカレンダーを壁に貼り、今日の日付に印をつける。スケジュール表で予定を見えるようにする。不安になったら、これを見てね、と教えます。自分で確認できるようになると、質問が減ります。

答えを書いて渡す

答えを紙に書いて、お子さまに渡します。

今日は月曜日、と大きく書いた紙を渡す。明日は晴れ、と書いたカードを渡す。不安になったら、この紙を見てね、と伝えます。何度も見られるものがあると、質問せずに確認できます。手のひらサイズのカードにすると、持ち歩けて便利です。

ホワイトボードを活用

家族共有のホワイトボードを用意します。

曜日、天気、今日の予定を毎朝書く。お子さまが見やすい場所に設置します。質問されたら、ホワイトボードを指さして、ここに書いてあるよ、と促します。自分で見る習慣がつくと、質問が減ります。

タイマーを使う

次に質問していい時間を、タイマーで示します。

3回答えた後、次は30分後に聞いていいよ、とタイマーをセット。タイマーが鳴るまで待つ練習をします。時間の感覚が育ち、質問の間隔が開きます。

違う対応パターンを作る

毎回同じように答えるのではなく、いくつかの対応パターンを作ります。

1回目:答える、2回目:カレンダーを見てごらん、3回目:さっき言ったよね、覚えてる?と記憶を促す。パターンを変えることで、質問のループを断ち切れることがあります。

質問する前に自分で確認させる

質問する前に、まず自分で確認する習慣をつけます。

質問しようとしたら、まずカレンダーを見てみよう、と促す。自分で確認して、それでも分からなかったら聞いてね、と教えます。自力で確認する力が育ちます。

不安の根本原因に対処する

反復質問の背景にある不安に、直接対処します。

予定が変わることが不安なら、予定を視覚的に示す。天気が不安なら、雨が降っても大丈夫だよ、傘があるから、と安心させる。根本的な不安を軽減することが、最も効果的です。

質問以外のコミュニケーションを増やす

質問以外の方法で、コミュニケーションを取る機会を増やします。

一緒に遊ぶ、絵本を読む、会話をする、手伝いをお願いする。質問以外の関わり方が増えると、質問への依存が減ります。

ルーティンを確立する

毎日のルーティンを確立し、予測しやすくします。

朝起きたら、トイレ、手洗い、着替え、朝ご飯。毎日同じ流れだと、予測でき、不安が減ります。予測できることが増えると、質問も減ります。

事前に情報を伝える

質問される前に、先に情報を伝えます。

朝、今日は月曜日だよ、幼稚園があるよ、と先に伝える。先に情報があると、質問する必要がなくなります。

穏やかに対応する

イライラして怒ると、お子さまはさらに不安になります。

できるだけ、穏やかに対応します。深呼吸して、落ち着いて答える。イライラを見せないことが、不安を増やさないコツです。難しいですが、意識することが大切です。

専門家に相談するタイミング

1日に何十回も繰り返す時

1日に何十回、何百回と繰り返す場合は、相談が必要です。

保護者も子どもも、疲れ果てます。

日常生活に支障がある時

反復質問のために、外出できない、他のことができない。

日常生活に支障がある場合は、早めの支援が必要です。

不安が非常に強い時

反復質問の背景に、非常に強い不安がある場合は、相談が重要です。

不安を軽減する専門的な支援が必要です。

保護者が限界の時

もう答えたくない、限界だと感じている場合も、相談のタイミングです。

専門家から、具体的な対応方法を学べます。

療育での反復質問への支援

構造化された環境で不安を軽減

療育では、予測しやすい構造化された環境を提供します。

毎回同じスケジュール、同じ流れ、同じルーティン。見通しが持てる環境で過ごすことで、不安が減ります。不安が減ると、反復質問も減ります。

視覚支援を徹底的に活用

カレンダー、スケジュール表、タイマー、絵カード。

あらゆる視覚支援を活用し、情報を目で見て確認できるようにします。視覚的に確認できると、質問せずに済みます。家庭でも使える視覚支援の作り方を、保護者に指導します。

自分で確認する方法を教える

質問する前に、自分で確認する方法を段階的に教えます。

カレンダーの見方、スケジュール表の読み方、時計の見方。自分で確認できるスキルを育てます。自立につながります。

質問以外のコミュニケーションスキル

質問以外の方法で、コミュニケーションを取るスキルを教えます。

会話のキャッチボール、一緒に遊ぶ、気持ちを伝える。多様なコミュニケーション方法を、ソーシャルスキルトレーニングで学びます。

ソーシャルストーリーで理解を促す

反復質問について、ストーリー形式で教えます。

同じ質問を何度もすると、ママは疲れます。1回聞いたら、答えを覚えておきましょう。カレンダーで自分で確認できます。このようなストーリーで、理解を促します。

小集団で実践的に練習

小集団療育では、実際の場面で練習できます。

質問したい時はどうするか、不安な時はどうするか。友達と一緒に、実践的に学びます。少人数だから、一人ひとりに丁寧に対応できます。

感情のコントロールと不安への対処

不安な気持ちとの付き合い方を教えます。

不安な時は深呼吸する、信頼できる大人に話す、カレンダーを見る。不安を健康的に処理する方法を、段階的に学びます。

保護者への具体的な指導

療育では、保護者にも実践的な指導を行います。

家庭でできる視覚支援の作り方、対応方法のバリエーション、不安を軽減する環境の整え方。具体的な方法を、専門家から学べます。保護者が家庭で実践できることが、最も重要です。

反復質問は減らせる

同じ質問を100回、もう答えたくない。そのお気持ち、本当によく分かります。

でも、知っておいてください。反復質問は、減らせます。視覚支援を活用し、不安を軽減し、質問以外のコミュニケーションを教えることで、確実に減ります。

大切なのは、答える回数を決めること、視覚的に確認できるツールを用意すること、自分で確認する方法を教えること、不安の根本原因に対処すること、質問以外の関わり方を増やすことです。そして、穏やかに対応すること、一人で抱え込まず専門家の力を借りることです。

反復質問が減ると、保護者の負担が大きく軽くなります。お子さまの不安も減ります。コミュニケーションの幅が広がります。自分で確認する力が育ち、自立にもつながります。そして生活が楽になります。

焦らないでください。少しずつ、反復質問を減らしていきましょう。視覚支援と環境調整で、不安を軽減することが鍵です。必ず減ります。その可能性を信じて、今から取り組み始めましょう。

療育センターエコルドで、不安を軽減する支援を

大阪府池田市にある療育センターエコルドは、反復質問に悩むお子さまとご家族を支援する療育施設です。

同じ質問を何度も繰り返すというお子さまに対して、小集団療育と集団療育を組み合わせた専門的な支援を提供しています。視覚支援を徹底的に活用し、構造化された環境で不安を軽減し、自分で確認する方法を教え、質問以外のコミュニケーションスキルを育てます。

公認心理師による専門的な支援、田中ビネー・ヴァインランドなどの発達検査で客観的に状態を把握、児童発達支援の5領域をバランスよく育てるプログラム、リハビリ専門職が開発したデジリハで楽しく訓練、視覚支援の具体的な指導、保護者への丁寧なフィードバックと家庭ですぐに実践できる対応方法の助言。反復質問を減らし不安を軽減する総合的な支援で、お子さまとご家族の生活をサポートします。

同じ質問を何度も繰り返して困っている方、もう答えたくないと疲れている方は、ぜひ療育センターエコルドにご相談ください。

不安を軽減し、反復質問を減らす支援を、エコルドが全力でサポートします。


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反復質問は減らせます。お子さまの不安を、一緒に軽減しましょう。

療育コンサル 中山 のぞみ
D&I株式会社取締役兼療育センター長
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