指示が通らない子ども。集団行動ができない
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指示が通らない子ども。集団行動ができない

2026年4月17日 更新:2026年5月18日

座ってと言っても、座りません。片付けてと言っても、片付けません。手を洗ってと言っても、洗いません。何度言っても、指示に従いません。

幼稚園でも同じです。先生の話を聞いていません。みんなが座っているのに、一人だけ立っています。みんなが手遊びをしているのに、一人だけ違うことをしています。集団行動が全くできません。

一対一で、目を見て、ゆっくり言えば、時々は従います。でも、集団の中での一斉指示には、全く反応しません。聞こえていないかのようです。

先生から言われました。集団での指示に従えないと、小学校で困りますよ、と。焦ります。どうすれば、指示に従えるようになるのでしょうか。

指示が通らない。これは、発達障害のお子さまに非常に多い困難です。しかし、適切な対応と支援で、指示を理解し従う力は育ちます。集団行動もできるようになります。

指示が通らないとは

言葉での指示に従えない

指示が通らないとは、言葉での指示を理解できない、または理解しても従えない状態です。

座って、片付けて、手を洗って。このような日常的な指示に、従えません。

一斉指示が特に難しい

一対一なら従えても、集団での一斉指示には従えません。

みんな座って、みんな手を叩いて。このような集団への指示が、特に難しいです。

集団行動ができない

集団の中で、みんなと同じ行動ができません。

みんなが座っているのに、一人だけ立っている。みんなが活動しているのに、一人だけ違うことをしている。集団から浮いてしまいます。

発達障害のお子さまに多い

指示が通らないことは、発達障害のお子さまに非常に多く見られます。

言葉の理解の遅れ、注意の散漫、こだわりの強さ。これらが、指示を困難にします。

なぜ指示が通らないのか

言葉の理解が遅れている

言葉の理解が遅れていると、指示が分かりません。

座って、片付けて、と言われても、その意味が理解できないのです。言葉の発達が遅れている場合、指示も理解できません。

注意が散漫

ADHDの特性として、注意が散漫です。

指示を聞いていない、他のことに気を取られている。だから、指示に従えません。聞いていないのです。

自分に言われていると分からない

集団への一斉指示の場合、自分に言われていると分かりません。

みんな座って、と言われても、自分も含まれているとは思いません。みんなという言葉の意味が、まだ理解できていません。

やりたくない

指示の内容は理解していても、やりたくないから従いません。

今遊んでいることを続けたい、指示されることが嫌。理解しているけれど、従わない選択をしています。

聞く姿勢が育っていない

人の話を聞く姿勢が、まだ育っていません。

大人の話を聞く、指示に従う、という習慣が身についていません。聞くという行動自体が、育っていないのです。

こだわりが強い

今やっていることへのこだわりが強いと、指示に従えません。

今の遊びを続けたい、というこだわりが強く、片付けてと言われても従えません。

ワーキングメモリが弱い

聞いた指示を覚えていられません。

座って、と言われた瞬間は理解しても、次の瞬間には忘れています。ワーキングメモリ(作業記憶)が弱いためです。

家庭でできる指示を通す方法

簡単な指示から始める

複雑な指示ではなく、一語文の簡単な指示から始めます。

座って、立って、来て、ちょうだい。一つの動作だけの指示から始めます。

視覚的に示す

言葉だけでなく、視覚的に示します。

座ってと言いながら、座る動作をする。片付けると言いながら、片付ける場所を指さす。視覚的な情報があると、理解しやすくなります。

名前を呼んでから指示する

集団の中でも、名前を呼んでから指示します。

○○ちゃん、座って、と個別に名前を呼ぶ。自分に言われていると分かりやすくなります。

目を合わせてから指示する

遠くから指示するのではなく、近づいて目を合わせてから指示します。

注意がこちらに向いている状態で指示すると、聞いてもらいやすくなります。

指示は一つずつ

複数の指示を一度に出しません。

手を洗って、着替えて、ではなく、まず手を洗って、と一つだけ。一つできたら、次の指示を出します。

できたら褒める

指示に従えたら、たくさん褒めます。

ちゃんと座れたね、すごい!片付けられたね、えらい!褒められることで、指示に従うことが良いことだと学習します。

ルーティンを作る

毎日同じ順序で行動すると、指示がなくてもできるようになります。

朝起きたら、トイレ、手洗い、着替え、朝ご飯。毎日同じ順序だと、指示なしでもできるようになります。

待つ

指示を出したら、すぐに動かなくても、少し待ちます。

理解するまでに時間がかかることもあります。焦らず、待つことも大切です。

専門家に相談するタイミング

簡単な指示も通らない時

座って、来て、などの簡単な指示も全く通らない場合は、相談が必要です。

言葉の理解が遅れている可能性があります。

集団生活で困難がある時

幼稚園や学校で、集団行動が全くできない場合は、早めの相談が有効です。

園や学校と連携しながら、支援を受けることが大切です。

他の発達の遅れも見られる時

指示が通らないだけでなく、言葉の遅れ、社会性の遅れなど、他の遅れも見られる場合は、相談が必要です。

総合的な発達支援が必要かもしれません。

就学を控えている時

小学校入学を控えている場合、早めの相談が重要です。

就学前に、指示を聞く力を育てることができます。

療育での指示理解の支援

言葉の理解を育てる

療育では、言葉の理解を育てることから始めます。

座って、立って、来て、ちょうだい。基本的な指示語を、丁寧に教えます。言葉の理解が育つと、指示も通るようになります。

視覚支援の活用

視覚支援を徹底的に活用します。

絵カード、写真、ジェスチャー。視覚的に示すことで、指示が分かりやすくなります。

小集団での練習

小集団療育では、集団での指示に従う練習ができます。

みんな座って、みんな手を叩いて。少人数の集団で、一斉指示に従う練習をします。少人数だから、一人ひとりに目が届きます。

スモールステップで

一つの指示から始め、少しずつ複雑にします。

座って→座って手を叩いて→座って手を叩いて立って。段階的に、複数の指示に従えるようにします。

聞く姿勢を育てる

人の話を聞く姿勢を、育てます。

支援者が話す時は、見る。指示が出たら、従う。聞くという行動を、習慣づけます。

集団療育への移行

小集団で慣れたら、より大きな集団療育にも参加します。

段階的に集団の人数を増やすことで、大きな集団でも適応できるようになります。

保護者への助言

療育では、保護者にも具体的な助言ができます。

家庭での指示の出し方、視覚支援の使い方、褒め方。専門家からアドバイスを受けることで、家庭でも効果的に対応できます。

早期療育の実際の効果

事例1:3歳で療育開始、言葉の理解が育ち指示が通るようになった

3歳の時点で、言葉の理解が遅れており、簡単な指示も通りませんでした。幼稚園でも、集団行動が全くできませんでした。

療育施設に相談し、週3回の療育を始めました。療育では、言葉の理解を育てることに重点を置きました。

座って、立って、来て。基本的な指示語を、絵カードを使いながら丁寧に教えました。

3ヶ月後、簡単な指示が理解できるようになりました。半年後には、一対一なら複数の指示にも従えるようになりました。1年後には、小集団での一斉指示にも従えるようになりました。

幼稚園でも、集団行動ができるようになりました。保護者は、言葉の理解が育つと指示も通る、療育で言葉を育ててもらえて良かったと語っていました。

事例2:2歳半で療育開始、視覚支援で指示が分かるようになった

2歳半の時点で、言葉での指示が全く通りませんでした。耳が聞こえているのか心配になるほどでした。

療育施設に相談し、聴力検査の結果、聴力は正常でした。言葉の理解が遅れていることが分かり、週3回の療育を始めました。

療育では、視覚支援を徹底的に活用しました。座ってと言いながら、座る絵カードを見せる。片付けてと言いながら、片付ける写真を見せる。

2ヶ月後、視覚支援があれば、指示が理解できるようになりました。半年後には、視覚支援なしでも、簡単な指示は理解できるようになりました。

1年後には、言葉だけの指示でも従えるようになりました。保護者は、視覚支援の効果は大きい、言葉だけでは理解できなかったことが、絵で見せると分かったと語っていました。

事例3:3歳で療育開始、小集団で集団行動を学んだ

3歳の時点で、一対一なら指示に従えるのに、集団では全く従えませんでした。自分に言われていると分からないようでした。

療育施設に相談し、週1回の小集団療育を始めました。小集団では、2〜3人の友達と一緒に活動しました。

みんな座って、と一斉指示を出す。最初は従えませんでしたが、支援者が名前を呼んで個別に促す。友達が従っているのを見る。少しずつ、みんなに自分も含まれると理解するようになりました。

3ヶ月後、小集団では一斉指示に従えるようになりました。半年後には、幼稚園の大きな集団でも、以前より従えるようになりました。

1年後には、集団行動ができるようになりました。保護者は、小集団で段階的に練習できたことが良かった、友達と一緒に学べたと語っていました。

指示を聞く力は育つ

指示が通らない、集団行動ができない。。。

でも、知っておいてください。指示を聞く力は、育ちます。言葉の理解を育て、視覚支援を使い、段階的に練習することで、確実にできるようになります。

大切なのは、簡単な指示から始めること、視覚的に示すこと、名前を呼んでから指示すること、できたら褒めることです。そして、一人で抱え込まず、専門家の力を借りることです。

指示が通るようになると、日常生活が楽になります。集団行動もできるようになります。就学後も、授業についていけます。保護者の負担も、大きく軽くなります。

焦らないでください。少しずつ、指示を聞く力を育てていきましょう。集団行動も、必ずできるようになります。その可能性を信じて、今から取り組み始めましょう。

療育センターエコルドで、指示を聞く力を育てる支援を

大阪府池田市にある療育センターエコルドは、指示が通らないことに悩むお子さまとご家族を支援する療育施設です。

指示が通らない、集団行動ができないというお子さまに対して、小集団療育と集団療育を組み合わせた専門的な支援を提供しています。言葉の理解を段階的に育て、視覚支援を活用し、小集団で集団での指示に従う練習をし、集団療育でより大きな集団に適応する力を育てます。

公認心理師による専門的な支援、田中ビネー・ヴァインランドなどの発達検査で客観的に状態を把握、児童発達支援の5領域をバランスよく育てるプログラム、リハビリ専門職が開発したデジリハで楽しく訓練、言語・コミュニケーション領域の重点的な支援、保護者への丁寧なフィードバックと家庭での指示の出し方の助言。指示を聞く力と集団行動を育てる総合的な支援で、お子さまとご家族の生活をサポートします。

指示が通らなくて困っている方、集団行動ができない方は、ぜひ療育センターエコルドにご相談ください。

言葉の理解を育て、指示を聞く力を育てる支援を、エコルドが全力でサポートします。


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発達検査実施/見学随時受付/指示理解の支援/小集団・集団療育/

お気軽にお問い合わせください。指示を聞く力は育ちます。お子さまの集団行動を、一緒に育てましょう。

療育コンサル 中山 のぞみ
D&I株式会社取締役兼療育センター長
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