友達と遊べない・集団行動が苦手な子どもへの支援方法
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友達と遊べない・集団行動が苦手な子どもへの支援方法

2026年3月31日 更新:2026年5月18日

3歳健診で、保健師から質問されました。お友達と遊びますか?集団行動はできますか?どちらも首を横に振ると、保健師は心配そうな顔をしました。お友達と遊べるようになるといいですね、と言われました。

確かに、公園に行っても、我が子は一人です。他の子どもたちが楽しそうに遊んでいても、近づこうとしません。遠くから見ているだけ、または一人で砂をいじっています。声をかけられても、無視するか、逃げていきます。

幼稚園でも同じです。お迎えに行くと、我が子だけが一人で遊んでいます。他の子は、友達と楽しそうに遊んでいるのに。先生からも、お友達と遊べないんです、集団行動が苦手なんですと言われました。

このまま小学校に上がって、大丈夫なのでしょうか。友達ができないまま、ずっと一人ぼっちだったらどうしよう。いじめられたりしないだろうか。心配で仕方ありません。

友達と遊べない、一人ぼっち。これは、社会性の発達に関わる大切なサインです。しかし、3歳からでも、適切な支援を受けることで、友達との関わり方は学べます。社会性は、育てることができるのです。

3歳で期待される友達との遊び

並行遊びから連合遊びへ

3歳頃には、並行遊びから連合遊びへと発達します。

並行遊びとは、友達の隣で同じような遊びをしているけれど、直接的な関わりはない状態です。2歳頃までは、これが中心です。

3歳頃になると、連合遊びが見られるようになります。友達とおもちゃを貸し借りする、簡単なやりとりをする、同じ遊びを一緒にする。直接的な関わりが生まれます。

協同遊びの始まり

3歳後半〜4歳頃には、協同遊びの始まりが見られます。

協同遊びとは、友達と一緒に目標を持って遊ぶことです。一緒にブロックで何かを作る、ごっこ遊びで役割を分担する。友達と協力して遊べるようになります。

友達への興味が育つ

3歳頃には、友達への興味が明確に育ちます。

特定の友達ができる、○○ちゃんと遊びたいと言う、友達の名前を覚える。友達という存在が、特別な意味を持つようになります。

簡単なルールのある遊び

3歳後半頃には、簡単なルールのある遊びができるようになります。

順番を守る、鬼ごっこをする、かくれんぼをする。ルールを理解し、友達と一緒に遊べます。

集団での指示に従える

3歳頃には、集団での指示に従えるようになります。

みんな座って、みんなで手を叩いて、などの集団への指示が理解でき、他の子と一緒に行動できます。

友達と遊べないとは

友達に近づかない

友達と遊べないお子さまは、友達に近づこうとしません。

公園で他の子が遊んでいても、遠くから見ているだけ。声をかけられても、反応しない、逃げる。友達との物理的な距離が遠いです。

一緒に遊ぼうとしない

友達が誘っても、一緒に遊ぼうとしません。

遊ぼう、と言われても、無視する、イヤと言う、一人で遊び続ける。友達と遊ぶより、一人で遊ぶ方を選びます。

おもちゃの貸し借りができない

友達とおもちゃを貸し借りすることができません。

自分のおもちゃを貸さない、友達のおもちゃを取ってしまう、貸してと言えない。やりとりができないため、トラブルになることもあります。

集団行動ができない

みんなと一緒に行動することが苦手です。

みんなが座っているのに、一人だけ立っている。みんなが手遊びをしているのに、一人だけやっていない。集団の指示に従えません。

言葉でのやりとりが少ない

友達と言葉でやりとりすることが少ないです。

話しかけられても答えない、自分から話しかけない、会話が続かない。言葉でのコミュニケーションが成立しません。

友達と遊べない理由

社会性の発達がゆっくり

社会性の発達には、個人差があります。

友達への興味が育つのに、時間がかかるお子さまもいます。ゆっくりではあるけれど、成長とともに友達と遊べるようになる子もたくさんいます。

自閉スペクトラム症の可能性

友達と遊べないことは、自閉症の特性の一つです。

人への興味が薄い、コミュニケーションが苦手、一人を好む。自閉症のお子さまは、友達と遊ぶことに困難を抱えることが多いです。

言葉の遅れ

言葉が遅れていると、友達とのやりとりが難しくなります。

貸して、と言えない、ありがとう、と言えない、会話ができない。言葉でコミュニケーションが取れないため、友達と遊びにくいのです。

不安や緊張

新しい環境や人への不安が強いと、友達に近づけません。

人見知りが強い、新しい場所が苦手、慣れるまで時間がかかる。不安が強いために、友達との関わりを避けてしまいます。

遊び方が分からない

友達とどう遊べばいいか、分からないこともあります。

一人遊びしか経験がない、友達と遊んだことがない。遊び方のモデルがないため、どうすればいいか分からないのです。

感覚過敏

感覚過敏があると、集団が苦手になります。

大勢の声が苦手、触られるのが嫌、狭い場所が苦手。感覚的な理由で、集団を避けることもあります。

家庭でできる友達との関わりを育てる方法

少人数から始める

いきなり大勢の中に入れるのではなく、一対一、または2〜3人の少人数から始めます。

いとこ、近所の子、友人の子。少人数なら、ハードルが低くなります。まずは、一人の友達と遊ぶ経験を積みます。

親が仲介する

最初は、親が仲介して遊びます。

一緒にボールを転がそう、一緒にブロックを積もう。親が間に入って、友達と遊ぶ楽しさを経験させます。

短時間から

長時間一緒にいると、疲れてしまいます。

最初は10分、15分と短時間から始めます。楽しかったという経験で終われる時間に設定することが大切です。

好きな遊びで

お子さまが好きな遊びを通して、友達と関わります。

電車が好きなら、電車で一緒に遊ぶ。お絵かきが好きなら、一緒に描く。好きなことなら、友達がいても楽しめます。

成功体験を積む

友達と遊んで楽しかった、という成功体験を積むことが大切です。

一緒に遊べたね、楽しかったね、と肯定的に振り返ります。友達と遊ぶことは楽しい、と感じてもらいます。

無理強いしない

嫌がっているのに、無理に友達と遊ばせる必要はありません。

今日は無理そうだな、と感じたら、無理強いしません。無理強いすると、友達と遊ぶことが嫌なことになってしまいます。

定期的に機会を作る

一度うまくいかなくても、定期的に機会を作ります。

週1回、児童館に行く、月1回、友人の子と遊ぶ。定期的に友達と過ごす機会を持つことで、少しずつ慣れていきます。

専門家に相談するタイミング

3歳健診で指摘された時

3歳健診で、友達と遊べない、集団行動ができないと指摘された時が、相談のタイミングです。

様子を見ましょうと言われても、気になることがあれば、専門機関に相談することをお勧めします。

4歳になっても友達と遊べない時

4歳になっても、全く友達と遊べない場合は、相談が必要です。

連合遊びが全く見られない、友達への興味が全くない。社会性の発達を促す支援が必要かもしれません。

幼稚園や保育園で困難がある時

園で、集団行動ができない、友達とトラブルが多い、一人でいることが多い。

園から相談を受けた場合は、早めに専門家に相談することが大切です。園と連携しながら、支援を受けられます。

他の発達の遅れも見られる時

友達と遊べないだけでなく、言葉の遅れ、こだわりの強さ、目が合いにくいなど、他のサインも見られる場合は、相談が必要です。

全体的な発達支援が必要な場合、友達との関わりもその一部として支援を受けられます。

就学を控えている時

小学校入学を控えている場合、早めの相談が有効です。

就学後の集団生活に向けて、今から社会性を育てることができます。

療育での友達との関わり方の支援

小集団で友達との経験を積む

小集団療育は、友達との関わり方を学ぶ最適な環境です。

2〜4人程度の少人数だから、安心して参加できます。毎週同じメンバーと会うことで、友達として認識するようになります。少人数で丁寧に関わり方を学べます。

遊びを通して関わる

療育では、遊びを通して友達との関わり方を学びます。

一緒にボールを転がす、一緒にブロックを積む、一緒に絵本を見る。楽しい遊びの中で、自然に友達と関わる経験を積みます。

段階的に進める

最初は並行遊びから、次に簡単なやりとり、そして一緒に遊ぶ。

段階的に進めることで、無理なく友達との関わり方を学べます。焦らず、お子さまのペースで進めます。

ソーシャルスキルトレーニング

友達との関わり方を、具体的に教えます。

貸して、と言う練習、ありがとう、と言う練習、順番を待つ練習。ロールプレイで練習することで、実際の場面でもできるようになります。

集団療育への移行

小集団で慣れたら、より大きな集団療育にも参加します。

段階的に集団の人数を増やすことで、大きな集団でも適応できるようになります。就学に向けた準備にもなります。

保護者への助言

療育では、保護者にも具体的な助言ができます。

家庭でどう友達との機会を作るか、どう関わりを促すか、どう褒めるか。専門家からアドバイスを受けることで、家庭でも効果的に支援できます。

早期療育の実際の効果

事例1:3歳で療育開始、小集団で友達ができた

3歳健診で、友達と全く遊べない、一人ぼっちだと指摘されました。幼稚園でも、いつも一人で遊んでいました。

保護者は心配になり、療育施設に相談しました。発達検査の結果、社会性の発達が遅れていることが分かり、週1回の小集団療育を始めることになりました。

小集団では、2〜3人の友達と毎週会いました。最初は、友達に全く興味を示しませんでした。でも、支援者が間に入って一緒に遊ぶ中で、少しずつ友達を意識するようになりました。

3ヶ月後、友達の遊びを真似するようになりました。半年後には、友達におもちゃを渡せるようになりました。1年後には、友達と一緒に遊べるようになり、友達の名前も覚えました。

幼稚園でも、以前より友達と遊ぶ姿が見られるようになりました。保護者は、小集団で毎週同じ友達と会えたことが良かった、友達との関わり方を学べたと語っていました。

事例2:3歳2ヶ月で療育開始、ソーシャルスキルを学んだ

3歳2ヶ月の時点で、友達に近づこうともせず、声をかけられても逃げていました。言葉も遅れており、貸してと言えない、ありがとうと言えない状態でした。

療育施設に相談し、週2回の療育を始めました。言葉の支援とともに、ソーシャルスキルトレーニングも行いました。

貸してと言う練習、ありがとうと言う練習、絵カードを使って視覚的に学びました。ロールプレイで何度も練習しました。

半年後、言葉が増え、貸して、ありがとうが言えるようになりました。小集団で友達とおもちゃを貸し借りできるようになりました。

1年後には、簡単な会話もできるようになり、友達と一緒に遊べるようになりました。保護者は、ソーシャルスキルを具体的に教えてもらえたことが良かったと語っていました。

事例3:3歳で療育開始、自閉症の診断を受けたが友達と遊べるようになった

3歳健診で、友達と遊べない、集団行動ができない、言葉も遅いと指摘されました。

療育を始め、3歳半で医療機関を受診したところ、自閉スペクトラム症の診断を受けました。診断を受けた後も、療育は継続しました。

週3回の療育で、小集団での活動を中心に、友達との関わり方を学びました。毎週同じメンバーと会うことで、友達として認識するようになりました。

1年後、友達の名前を覚え、友達と並んで遊べるようになりました。完全に定型発達の子と同じように遊べるわけではありませんが、友達への興味は確実に育ちました。

保護者は、診断を受けても友達と遊べるようになった、あきらめずに療育を続けて良かったと語っていました。

友達と遊べなくても大丈夫

友達と遊べない、一人ぼっち。そのような我が子を見ると、この先ずっと一人なのではないかと不安になります。

でも、知っておいてください。3歳で友達と遊べなくても、多くのお子さまは、成長とともに友達と遊べるようになります。社会性は、育てることができます。

大切なのは、無理強いしないことです。嫌がっているのに無理に友達と遊ばせても、友達が嫌いになってしまいます。お子さまのペースで、少しずつ、友達との経験を積むことが大切です。

そして、家庭での関わりだけで難しい場合は、療育の力を借りることです。小集団療育で、友達との関わり方を丁寧に学ぶことで、確実に社会性は育ちます。

3歳で友達と遊べなかったお子さまが、4歳、5歳で友達ができることは、たくさんあります。就学後に友達ができる子もいます。その可能性を信じて、今から支援を始めましょう。

療育センターエコルドで、友達との関わり方を学ぶ支援を

大阪府池田市にある療育センターエコルドは、3歳のお子さまにも対応している療育施設です。

友達と遊べない、一人ぼっちというお子さまに対して、小集団療育と集団療育を組み合わせた専門的な支援を提供しています。毎週同じ友達と会い、遊びを通して友達との関わり方を段階的に学びます。

公認心理師による専門的な支援、田中ビネー・ヴァインランドなどの発達検査で客観的に社会性を評価、児童発達支援の5領域をバランスよく育てるプログラム、ソーシャルスキルトレーニング、保護者への丁寧なフィードバック。就園中、就学前の社会性を育てる支援で、お子さまの友達との関わり方をサポートします。

友達と遊べない、一人ぼっちで心配な方、社会性を育てたい方は、ぜひ療育センターエコルドにご相談ください。

無理強いせず、お子さまのペースで。友達との関わり方を、エコルドが全力でサポートします。


療育センターエコルド お問い合わせ

初回相談無料/発達検査実施/見学随時受付/3歳児対応/小集団療育で友達との関わりを学ぶ/

お気軽にお問い合わせください。社会性は、育ちます。お子さまの成長を、一緒に支えましょう。

療育コンサル 中山 のぞみ
D&I株式会社取締役兼療育センター長
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