3歳健診で言葉の遅れを指摘された時、保護者が知っておくべきこと
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3歳健診で言葉の遅れを指摘された時、保護者が知っておくべきこと

2026年3月28日 更新:2026年5月18日

3歳健診で、保健師から質問されました。二語文は話しますか?会話はできますか?どちらも首を横に振ると、保健師の表情が曇りました。3歳でまだ二語文が出ないのは、遅いですね。様子を見ましょう。

確かに、単語はいくつか言えます。ママ、パパ、マンマ、ワンワン。でも、それが組み合わさって文章になりません。ママ、いた、とか、マンマ、ちょうだい、といった二語文が出ません。

周りの子を見ると、もうペラペラ話しています。お母さんと楽しそうに会話しています。我が子は、こちらの質問にも答えられません。今日何したの?と聞いても、オウム返しで何したの?と返ってくるだけ。会話が成立しません。

このまま小学校に上がって、大丈夫なのでしょうか。勉強についていけるのでしょうか。友達とコミュニケーションが取れるのでしょうか。不安で仕方ありません。

3歳で二語文が出ない、会話が成立しない。これは、言語発達の重要なサインです。しかし、3歳という時期は、まだ言葉を伸ばせる大きな可能性がある時期でもあります。今から適切な支援を受けることで、言葉は大きく育ちます。

3歳で期待される言葉の発達

二語文から三語文へ

3歳頃には、二語文から三語文へと発達します。

2歳頃に出始めた二語文(ママ、いた)(ワンワン、きた)が、3歳になると三語文(ママ、ここ、いた)(ワンワン、こっち、きた)へと発展します。そして、3歳半〜4歳頃には、もっと長い文章を話せるようになります。

語彙が爆発的に増える

3歳頃には、語彙が爆発的に増えます。

2歳までは数十語〜百語程度だった語彙が、3歳になると数百語、3歳後半には千語近くになります。新しい言葉をどんどん吸収し、話せる言葉が急激に増える時期です。

会話のキャッチボールができる

3歳頃には、簡単な会話のキャッチボールができるようになります。

今日何したの?と聞かれたら、公園行った、と答える。何食べたの?と聞かれたら、おにぎり、と答える。質問に適切に答えられるようになります。

自分の気持ちを言葉で伝える

3歳頃には、自分の気持ちを言葉で伝えられるようになります。

おなかすいた、眠い、痛い、嬉しい、悲しい。感情を言葉で表現できます。要求も、ジュース、ちょうだい、などと言葉で伝えられます。

質問が増える

3歳頃には、なぜ?どうして?という質問が増えます。

好奇心が旺盛で、何でも聞きたがります。これ何?なんで?どうして?質問攻めになることもあります。これは、言語発達が順調なサインでもあります。

簡単なストーリーを話せる

3歳後半になると、簡単なストーリーを話せるようになります。

今日公園行った、ブランコした、楽しかった。時系列に沿って、出来事を話せるようになります。

二語文とは

言葉の組み合わせ

二語文とは、二つの単語を組み合わせた文のことです。

ママ、いた。パパ、きた。ワンワン、いる。マンマ、ちょうだい。このように、名詞と動詞、名詞と形容詞などを組み合わせた、最も基本的な文章です。

言語発達の重要な節目

二語文が出ることは、言語発達の重要な節目です。

単語だけの段階から、文章を作る段階へと進んだことを意味します。二語文が出れば、その後、三語文、四語文と、どんどん長い文章が話せるようになります。

通常2歳前後で出始める

二語文は、通常2歳前後で出始めます。

個人差はありますが、2歳〜2歳半頃には、多くの子どもが二語文を話すようになります。3歳になっても二語文が出ない場合、言葉の遅れとして指摘されることがあります。

会話が成立しないとは

質問に答えられない

会話が成立しないとは、質問に適切に答えられないことです。

今日何したの?と聞いても、何したの?とオウム返し。何食べた?と聞いても、答えられない。質問の意味が理解できていない、または言葉で答える力がない状態です。

一方的に話す

自分の言いたいことだけを一方的に話し、相手の話を聞かない。

会話は、話す、聞く、応答するというキャッチボールです。一方的に話すだけでは、会話になりません。

話題がずれる

質問と全く関係ない答えが返ってくる。

りんご好き?と聞いたら、電車!と答える。話題がずれていて、会話がかみ合いません。

言葉の理解が追いついていない

会話が成立しない理由の一つは、言葉の理解が追いついていないことです。

相手の言っていることが理解できないから、答えられない。理解できないから、会話にならない。表出だけでなく、理解も遅れている可能性があります。

言葉が遅れる理由

言語発達がゆっくり

言語発達には、個人差があります。

3歳で二語文が出なくても、4歳、5歳になって急に言葉が増える子どももいます。発達がゆっくりなだけで、時間とともに追いつくこともあります。

自閉スペクトラム症の可能性

言葉の遅れは、自閉スペクトラム症の特性の一つです。

二語文が出ない、会話が成立しない、オウム返しが多い、一方的に話す。これらは、自閉症のお子さまによく見られる特徴です。目が合いにくい、こだわりが強いなど、他のサインも見られる場合は、自閉症の可能性が考えられます。

知的発達の遅れ

言葉の理解も表出も遅れている場合、知的発達全体が遅れている可能性があります。

言葉だけでなく、認知面、理解面、全体的にゆっくり発達している場合、知的障害が背景にあることもあります。

聴覚の問題

聞こえに問題があって、言葉が遅れているケースもあります。

呼んでも反応が鈍い、聞き返しが多い、テレビの音量を大きくする。このような場合、聴力検査を受けることをお勧めします。

環境的な要因

言葉をかけられる機会が少ない、テレビばかり見ている。

そのような環境では、言葉が育ちにくいこともあります。人との関わり、言葉のやりとりが、言葉を育てます。

口腔機能の問題

発音が不明瞭、口の動きがぎこちない。

口腔機能の発達に課題があって、言葉が出にくいケースもあります。

家庭でできる言葉を育てる関わり方

たくさん話しかける

言葉を育てるには、たくさん話しかけることが基本です。

お子さまが見ているもの、やっていることを、実況中継するように語りかけます。今、りんご食べてるね、おいしいね、赤いね。豊富な言葉のシャワーが、言葉を育てます。

二語文のモデルを示す

お子さまが単語で話したら、二語文に広げて返します。

お子さまが、マンマ、と言ったら、マンマ、ちょうだい、だね、と返す。お子さまが、ワンワン、と言ったら、ワンワン、いたね、と返す。二語文のモデルをたくさん示すことで、自然に二語文が出るようになります。

質問に答える練習

日常生活の中で、質問に答える練習をします。

これ何?と聞いて、りんご、と答えたら、そうだね、りんご、と肯定する。何色?と聞いて、赤、と答えたら、正解!赤いね、と褒める。簡単な質問から始め、答える経験を積みます。

選択肢を示す

質問に答えられない時は、選択肢を示します。

りんごとバナナ、どっちがいい?二択にすることで、答えやすくなります。答えられたら、たくさん褒めることも大切です。

絵本の読み聞かせ

絵本は、言葉を育てる最高のツールです。

絵を見ながら、これは何かな?何してるかな?と質問する。お子さまの答えを待つ、一緒に考える。絵本を通して、言葉のやりとりを楽しみます。

歌を歌う

歌も、言葉を育てます。

リズムに乗せて言葉を覚える、繰り返しの中で言葉が定着する。一緒に歌うことで、楽しく言葉に触れられます。

無理強いしない

言って、ほら言って、と無理強いすると、逆効果になることがあります。

言葉を話すことがプレッシャーになり、話すことを避けるようになることもあります。焦らず、お子さまのペースで、楽しく言葉に触れることを優先しましょう。

専門家に相談するタイミング

3歳健診で指摘された時

3歳健診で、二語文が出ない、会話が成立しないと指摘された時が、相談のタイミングです。

様子を見ましょうと言われても、気になることがあれば、専門機関に相談することをお勧めします。3歳は、まだ言葉を大きく伸ばせる時期です。早く支援を始めることが大切です。

3歳半になっても二語文が出ない時

3歳半になっても二語文が出ない場合は、必ず相談しましょう。

個人差はありますが、3歳半で全く二語文が出ないのは、何らかの支援が必要なサインです。

言葉の理解も遅れている時

話す言葉だけでなく、言葉の理解も遅れている場合は、早めの相談が必要です。

こちらの言うことが理解できていない、指示に従えない。理解と表出の両方が遅れている場合、全体的な発達支援が必要になることがあります。

会話が全く成立しない時

3歳で会話が全く成立しない場合は、相談が必要です。

質問に答えられない、オウム返しばかり、一方的に話すだけ。コミュニケーションに大きな課題がある場合、専門的な支援が必要です。

就園を控えている時

4月から幼稚園や保育園に入園を控えている場合、今から支援を始めることが大切です。

言葉が遅れたまま就園すると、先生の指示が理解できない、友達とコミュニケーションが取れない、困難に直面します。就園前に、少しでも言葉を育てておくことが重要です。

早期療育の実際の効果

事例1:3歳で療育開始、半年で二語文が出た

3歳健診で、単語はいくつか言えるけれど、二語文が全く出ないと指摘されました。会話も成立せず、質問には答えられませんでした。

保護者は心配になり、療育施設に相談しました。発達検査の結果、言語面の発達が2歳レベルでした。すぐに週2回の療育を始めることになりました。

療育では、遊びを通して二語文を引き出しました。お子さまが、ボール、と言ったら、ボール、ちょうだい、と支援者が言う。そして、一緒に、ボール、ちょうだい、と言う練習をしました。

小集団では、友達とのやりとりの中で、言葉を使う必要性が生まれました。友達が持っているおもちゃが欲しい時、貸して、と言う練習をしました。

3ヶ月後、最初の二語文が出ました。ママ、きた。それをきっかけに、どんどん二語文が増えていきました。半年後には、三語文も出て、簡単な会話ができるようになりました。

1年後、4歳で幼稚園に入園する時には、先生の指示も理解でき、友達とも簡単な会話ができるようになっていました。保護者は、3歳から始めて間に合った、就園前に言葉が育って良かったと語っていました。

事例2:3歳2ヶ月で療育開始、言葉が爆発的に増えた

3歳2ヶ月の時点で、単語は50語程度言えるけれど、二語文は全く出ませんでした。質問にも答えられず、オウム返しが多い状態でした。

療育施設に相談し、発達検査を受けたところ、言葉の理解はある程度できているけれど、表出だけが遅れていることが分かりました。週1回の小集団療育を始めました。

小集団では、友達と一緒に活動する中で、言葉を使う場面をたくさん作りました。絵本を一緒に見ながら、これ何?と質問し合う。おやつの時間に、ジュース、ちょうだい、と言う練習をする。

2ヶ月後、二語文が出始めました。それまで溜まっていたものが一気に出てきたように、言葉が爆発的に増えました。4ヶ月後には、三語文、四語文も出て、会話もできるようになりました。

保護者は、友達との関わりの中で、言葉を使う必要性を感じたことが大きかった、小集団療育の効果を実感していますと語っていました。

事例3:3歳で療育開始、自閉症の診断を受けたが言葉が育った

3歳健診で、二語文が出ない、会話が成立しない、オウム返しが多いなど、複数のサインを指摘されました。

療育を始め、3歳半で医療機関を受診したところ、自閉スペクトラム症の診断を受けました。診断を受けた後も、療育は継続しました。

週3回の療育で、言語訓練を中心に支援を受けました。絵カードを使った言葉の訓練、ロールプレイでの会話の練習、小集団での実践的なコミュニケーション訓練。

半年後、二語文が出始めました。1年後には、三語文も出て、簡単な会話ができるようになりました。オウム返しも減り、質問に適切に答えられることも増えました。

完全に定型発達の子どもと同じレベルではありませんが、就園後も支援を受けながら、確実に言葉は育っています。保護者は、診断を受けても諦めず療育を続けて良かった、言葉は確実に育つと実感していますと語っていました。

3歳からでも言葉は育つ

3歳なのに二語文が出ない、会話が成立しない。そのような我が子を見ると、もう遅いのではないか、このままなのではないかと不安になります。

でも、知っておいてください。3歳は、まだまだ言葉を大きく伸ばせる時期です。脳の発達は続いていますし、適切な支援を受けることで、言葉は確実に育ちます。

3歳で二語文が出なかったお子さまが、4歳でペラペラ話すようになることは、よくあります。3歳で会話が成立しなかったお子さまが、5歳で友達と楽しく会話できるようになることも、たくさんあります。

大切なのは、様子を見るだけでなく、今から言葉を育てる関わりを始めることです。家庭での関わり方を工夫する、たくさん言葉のシャワーを浴びせる、そして必要なら療育を受ける。

3歳という時期に気づけたことは、まだ十分間に合います。就園前、就学前に言葉を育てることで、その後の生活が大きく変わります。

言葉が遅れているお子さまも、適切な支援を受ければ、確実に言葉は育ちます。会話ができるようになります。その可能性を信じて、今から動き始めましょう。

療育センターエコルドで、言葉を育てる支援を

大阪府池田市にある療育センターエコルドは、3歳のお子さまにも対応している療育施設です。

二語文が出ない、会話が成立しないというお子さまに対して、小集団療育と集団療育を組み合わせた専門的な支援を提供しています。遊びを通して楽しく言葉を引き出し、友達と一緒に活動する中で、実践的なコミュニケーション能力を育てます。

公認心理師による専門的な支援、田中ビネー・ヴァインランドなどの発達検査で客観的に状態を把握、児童発達支援の5領域をバランスよく育てるプログラム、リハビリ専門職が開発したデジリハで楽しく訓練、親子通園も母子分離も対応、保護者への丁寧なフィードバック。就園前、就学前に言葉を育てる支援で、お子さまの言語発達とコミュニケーション能力をサポートします。

3歳なのに二語文が出ない、会話が成立しなくて心配な方、就園前に言葉を育てたい方は、ぜひ療育センターエコルドにご相談ください。

様子を見るのではなく、今から始めましょう。3歳からでも、言葉は育ちます。お子さまの言葉の発達を、エコルドが全力でサポートします。


療育センターエコルド お問い合わせ

初回相談無料/発達検査実施/見学随時受付/3歳児対応/就園前の言葉の支援/

お気軽にお問い合わせください。3歳からでも、言葉は育ちます。お子さまの成長を、一緒に支えましょう。

療育コンサル 中山 のぞみ
D&I株式会社取締役兼療育センター長
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