多動で落ち着きがない子どもと向き合うために
専門家ブログ

多動で落ち着きがない子どもと向き合うために

2025年5月12日 更新:2026年5月18日

「うちの子、なんでこんなに落ち着きがないの?」と感じたら

「いつも動き回って目が離せない」「話を最後まで聞けない」「友達とのトラブルが絶えない」。
子どもの落ち着きのなさに、どう接していいのか悩んでいませんか?

保育園や家庭でよく見られるこうした行動。
「育て方が悪かったのかも」「うちだけおかしいのかな」と自分を責めてしまう保護者も少なくありません。

でも実は、その“落ち着きのなさ”は、子ども自身の「困っている」サインかもしれません。
まずは、そこに気づくことが、子どもとの関係を変える第一歩です。


なぜ落ち着きがないの?背景にある“困りごと”

多動傾向のある子どもは、「じっとする」「待つ」「話を最後まで聞く」などの行動が難しいことがあります。
それは性格やしつけの問題ではなく、発達特性が関係している可能性があります。

松山郁夫氏(2009年)の研究では、ADHD傾向のある幼児と接する保育士が心がけている姿勢として、以下の3点が挙げられています。

  • 気持ちの尊重:「なんでそうしたの?」ではなく「どうしたかったの?」と問いかける
  • わかる働きかけ:曖昧な指示を避け、視覚的・具体的に伝える
  • 向かい合っての交流:上からではなく、子どもと同じ目線で関わる

このような関わりが、子どもに「わかってもらえた」という安心感を与え、少しずつ行動の安定につながっていきます。


今日からできる!家庭でのサポート3つの工夫

1. 行動の“見通し”を伝える

「あと5分でお風呂だよ」「次は絵本読むよ」と、次の予定をあらかじめ伝えることで、子どもは不安になりにくくなります。

2. 小さな成功体験を言葉にする

「ちゃんと座ってたね」「自分で準備できたね」など、できたことをすぐに、具体的に伝えてあげましょう。

3. 感情に“名前”をつけてあげる

「怒ってたんだね」「悲しかったのかな」など、言葉で気持ちを整理できるようサポートします。


まとめ:子どもの「困っている」に寄り添う関わりを

多動や落ち着きのなさは、「子ども自身が困っている」というメッセージかもしれません。
叱る前に、「どうしたのかな?」と一緒に考えてみることが、信頼関係を築く第一歩です。

保護者の関わり方が変わると、子どもの行動も、少しずつ変わっていきます。
一人で抱え込まず、支援を受けながら一緒に成長を見守っていきましょう。


一歩踏み出してみませんか?

大阪府池田市にある療育センターエコルドでは、乳幼児期を専門とする児童発達支援を中心に1日20名の乳幼児に対して、集団活動や個別支援を通じて、専門性ある早期療育を提供しています。
また、送迎も施設から30分圏内を目安に実施しています。
池田市・箕面市・豊中市・吹田市の一部地域で、早期療育が必要なお子さんの保護者の方は、ポータルサイトの療育センターエコルドにお気軽にお問い合わせください。

療育コンサル 中山 のぞみ
D&I株式会社取締役兼療育センター長
プロフィールを見る 専門家ブログ一覧