子どもが言葉にできない「困ってるサイン」を見逃さないために
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子どもが言葉にできない「困ってるサイン」を見逃さないために

2025年5月2日 更新:2026年5月18日

「なんだか元気がないな」
「いつもよりイライラしている気がする」
「言葉では何も言わないけど、様子が違う…」

子どもは、大人のように自分の状態をうまく言葉にできないことがあります。
特に発達に特性のあるお子さんは、「困っている」「助けてほしい」と伝えるハードルがさらに高くなりがちです。

今回は、そんな“言葉にできない困りごと”をキャッチするために、私たち大人にできる視点と関わり方について考えていきます。


子どもが発する「困ってるサイン」とは?

子どもたちは、必ずしも「しんどい」「困った」と言葉にするわけではありません。
むしろ、行動や表情、ちょっとした態度に「サイン」をにじませていることが多いのです。

例えば…

  • いつもより動きが鈍い・落ち着きがない
  • 好きな遊びに集中できない
  • イライラしたり、泣きやすくなる
  • ぼーっとしていることが増える
  • ちょっとしたことで怒ったり癇癪を起こす
  • 無理にニコニコして、頑張っている様子が見られる

これらはすべて、子どもなりに「うまくいかない」「しんどい」という気持ちを表現しているサインかもしれません。


なぜ言葉にできないの?

子どもが困りごとを言葉にできない背景には、いくつかの理由があります。

✔︎ 自分の気持ちをうまく整理できない
✔︎ 「困ってる」と言うこと自体が難しい
✔︎ 伝えたとしてもどうなるか分からない不安がある
✔︎ 「がんばらなきゃ」「迷惑をかけたくない」と思っている

特に、周囲に「いい子」と思われている子どもほど、困っていることを隠してしまう傾向があるため、大人の側が“表面だけ”を見てしまうと、本当の気持ちを見逃してしまうこともあります。


早期に気づくためにできること

☑「普段との違い」に敏感になる
普段の様子を知っているからこそ、小さな変化に気づけます。

☑「調子どう?」ではなく「今日、楽しかったことはあった?」と聞く
漠然と「大丈夫?」と聞くより、具体的なエピソードを引き出す声かけが有効です。

☑ 言葉にならない感情も尊重する
「泣いている=悪い」ではありません。「泣いていいんだよ」「怒ってもいいんだよ」と受け止めることで、自己表現のハードルが下がります。

☑ 言葉より行動に注目する
行動の変化を「困った行動」として捉えるのではなく、「何か伝えたいことがあるんだな」と受け止めてみましょう。


保護者に求められる「まなざし」

子どもたちが安心して「困った」と言えるようになるために、まず大人が持つべきまなざしは、

  • ありのままを受け止めること
  • 困りごとをジャッジしないこと
  • 「困ったら頼っていいんだよ」というメッセージを日頃から伝えること

です。

「早く言ってよ!」と責めるのではなく、「気づけてよかった」「教えてくれてありがとう」と伝えること。
それが、子どもたちにとって「助けを求めてもいいんだ」と思える土台になります。


まとめ

子どもたちの「困ってるサイン」は、必ずしも言葉になって現れるわけではありません。

☑ ちょっとした行動や表情の変化に気づくこと
☑ 子どものペースで気持ちを引き出すこと
☑ 失敗しても、感情を出しても受け止めること

これらを意識することで、子どもたちは「ひとりで抱え込まなくていいんだ」と感じることができるでしょう。

私たち大人が、子どもたちの“見えないサイン”に寄り添える存在でありたいですね。


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療育コンサル 中山 のぞみ
D&I株式会社取締役兼療育センター長
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