「勉強が分からない」にも寄り添いたい。医療的ケア児のペースに合わせた学習支援

「勉強が分からない」にも寄り添いたい。医療的ケア児のペースに合わせた学習支援

2026年09月08日

「学校の勉強が分からない」
「宿題を教えているけれど、なかなか進まない」

健康や安全を守ることはもちろん大切。でも、お子さんの「分かりたい」「自分でやってみたい」という気持ちにも寄り添いたい。

療育センターエコルドネクストでは、これまでエコルドで培ってきた発達支援の経験を活かし、身体の状態と学びのペース、その両方に合わせた学習支援を大切にしていきたいと考えています。

「分からない」の背景を、一緒に考える

入院や療養によって授業を受ける機会が限られたり、体調に合わせて学習時間を調整する必要があったりするお子さんもいます。学習のつまずきを、本人の努力や理解力だけの問題として捉えないことが大切です。

私たちが確認したいのは、「どこから分からなくなったのかな?」ということ。

まだ学ぶ機会がなかったのか。説明が分かりにくいのか。内容は理解していても、読む・書くことが負担なのか。

医療的ケアの有無だけで判断せず、その子自身の得意なことや困っていることを丁寧に見ていきたいと思っています。

「もっと頑張る」より、学び方を工夫する

身体の状態や認知の特性、理解度に合わせて教材や道具を工夫することは、学びを支える大切な視点です。

例えば、数の理解には積み木や図を使う。書くことの負担が大きい時は、指さしや選択肢で答える方法を考える。一度にたくさん取り組むのではなく、内容を小さく区切る。

こうした工夫を、一人ひとりに合わせて考えていきたいと思っています。

体調や医療的ケアを優先し、必要な時には休む。プリントを何枚終えたかより、「ここが分かった」という経験を大切にする支援を目指します。

「分からない」と言える安心感も大切に

学習内容だけでなく、不安や自信などの心理面にも目を向けることが、病気のある子どもの教育的ニーズとして示されています。

私たちも、「間違えたら嫌だ」「聞くのが恥ずかしい」という気持ちを置き去りにしたくありません。

「もう一度教えて」
「このやり方なら分かる」

そんな思いを伝えられることも、大切な一歩として受け止めたいと考えています。

ネクストでは、個別・小集団での関わりも含め、ご家庭や学校と相談しながら、その子に合う学習支援の形を考えていきたいと思っています。

周りに追いつくことだけを目標にせず、自分に合った方法で学べることを大切に。

お子さんの勉強について気になることがあれば、ぜひお聞かせください。「分からない」の背景から、一緒に考えていきましょう。