砂・のり・絵の具が苦手?2〜3歳の「触りたくない」に寄り添う
「砂場に入ると泣いてしまう」
「のりが手につくと、すぐに拭きたがる」
「絵の具遊びは、見ているだけ……」
そんな姿に、「慣れさせた方がいいのかな」「園の活動に参加できるかな」と心配になることはありませんか。
療育センターエコルドでは、触れるように練習する前に、その子にとって「何が嫌なのか」を知ることを大切にしたいと考えています。
楽しい遊びでも、感触が苦手なことがあります
砂のザラザラ、のりのベタベタ、手が濡れる感じ。大人には気にならない感触でも、お子さんによっては強い不快感につながる場合があります。「遊びたくない」のではなく、「この感触がつらい」のかもしれません。
ただし、こうした様子だけで、発達障害があるとは判断できません。診断の有無にかかわらず、その子が困っていることに合わせて支える視点が大切です。
私たちも、「わがまま」「気にしすぎ」と決めつけず、どんな素材や場面を嫌がるのか、丁寧に見ていきたいと思っています。
「少しだけだから」と、無理に触らせなくても大丈夫
嫌がる手を持って絵の具につけたり、泣いていても続けたりするのではなく、本人が受け入れられる範囲で関わることが大切です。触れる量や時間を本人の様子に合わせ、やめたい時にはやめられるようにします。
「今日は見てみようか」
「スコップを使ってみる?」
そんなふうに、触る・触らないの二択ではなく、関わり方を選べるようにしたいと思っています。見て楽しむ日があっても、別の遊びを選んでも構いません。
道具や準備を工夫すると、参加の仕方が広がります
直接手で触ることが難しい時は、道具を使う方法があります。例えば、砂はスコップですくう、のりはヘラで塗る、絵の具は筆で描くなど、手につく感触を調整しながら遊びを提案できます。
また、すぐに手を拭けるタオルを用意し、嫌になったら中断できるようにしておくことも工夫の一つです。
「直接触れたか」だけではなく、「自分に合う方法で楽しめたか」。
私たちは、そこにも目を向けたいと考えています。道具を使って遊べたことを、素手で触るまでの「途中」として扱う必要はありません。
「触れるようにする」より、安心して遊べる方法を
ご家庭で、苦手な感触を毎日練習させなければならないわけではありません。生活に大きな支障がなければ、無理に克服を目指さず、苦手な感触を避ける工夫も大切です。
エコルドでは、ご家庭や園での様子を伺いながら、素材や道具、声かけなど、その子に合う関わり方を一緒に考えていきたいと思っています。
目指したいのは、嫌なことを我慢してできるようになることではなく、安心して楽しめる遊びや参加の方法を増やすこと。
「砂遊びを嫌がる」「園の製作が心配」——そんな身近な気がかりも、見学・相談の際にぜひお聞かせください。お子さんの「これなら楽しめそう」を、一緒に探していきましょう。
