ぷよぷよマットで育む、「楽しいから動きたくなる」療育
医療的ケア児や重症心身障害児のお子さんの療育では、「どれだけ動かせるか」ではなく、「その子が今できる動きを引き出すこと」が大切です。
療育センターエコルドネクストでは、その一つの取り組みとして「ぷよぷよマット」を作りました!
一見すると、カラフルで楽しい感覚マットですが、実は療育的な視点から見ると、多くの可能性が詰まった教材です。
「動かそう」ではなく、「動きたくなる」を大切に
医療的ケア児や重症心身障害児のお子さんの中には、自分から身体を動かすきっかけが少ないお子さんもいます。
そこで大切なのは、「もっと動いて」と促すことではなく、「楽しそう」「気持ちいい」と感じられる環境をつくることです。
ぷよぷよマットは、水の中をゆっくり動くカラフルなボールが視覚的な興味を引き出し、見ているだけでも楽しめる教材です。
その様子を目で追ったり、身体を少し動かした時にボールがゆっくり動いたりすることで、「自分が動くと変化が起こる」という体験につながります。
小さな動きも大切な成功体験
重症心身障害児のお子さんにとっては、ほんの少し身体の向きが変わることや、姿勢が変化することも大きな意味があります。
ぷよぷよマットでは、
- 寝返りや姿勢の変化
- 身体の重心移動
- わずかな身体の動きによるマット内の変化
など、小さな動きでも視覚的な変化が生まれます。
「動いたら変わった」
「またやってみたい」
そんな成功体験を積み重ねることが、自発的な活動につながっていきます。
感覚を心地よく受け止める経験にも
医療的ケア児や重症心身障害児のお子さんは、一人ひとり感覚の受け取り方が異なります。
ぷよぷよマットは、水の揺れやボールの動きがゆっくりと伝わるため、強い刺激ではなく、心地よい感覚入力として活用できます。
また、カラフルな色彩は視覚への刺激にもなり、視線を向けるきっかけや共同注視につながる場面もあります。
「できる」を増やす療育へ
療育で大切なのは、「できないこと」を練習するだけではありません。
その子が今できることを見つけ、小さな成功体験を積み重ねながら、「やってみたい」「またやりたい」という気持ちを育てることです。
ぷよぷよマットも、そのための教材の一つです。
エコルドネクストでは、お子さん一人ひとりの身体の状態や反応に合わせながら、無理なく楽しめる活動を通して、「できた!」を増やす療育を行っています。
"楽しいから動きたくなる"。
そんな体験を大切にしながら、お子さん一人ひとりの可能性を広げる支援をこれからも続けていきます。