“かっこいい”ってどっち?カードで学ぶソーシャルスキル

“かっこいい”ってどっち?カードで学ぶソーシャルスキル

2026年05月19日 更新:2026年05月20日

SSTの時間に「どっちがかっこいい?」カードを使った活動を行っています。
カードには、日常でよくあるさまざまな場面(順番を抜かされた/思い通りにいかない/友だちが困っている など)が描かれており、2つの行動例のうち「どっちがかっこいい?」をみんなで選びます。子どもたちは直感的に答えを選びがちですが、ここで大切にしているのは“正解を当てる”ことではなく、「どうしてそう思った?」「相手はどんな気持ちかな?」と理由を言葉にして整理することです。
自分の中のモヤモヤやイライラをいったん言葉にすることで、気持ちの切り替えがしやすくなる子もいます。

また、このカードは「相手の気持ちを想像する」「場面のルールに気づく」練習にもなります。
たとえば順番を抜かされた場面では、「押し返す」「大声で怒る」など衝動的な行動の方が先に浮かぶこともありますが、「まずは“順番だよ”と伝える」「先生に助けを求める」といった“別の方法”を一緒に探していくことで、困ったときの選択肢を増やしていきます。
答えが一つに決まるというより、「その場に合った行動ってなんだろう?」を考える時間にしています。

さらに、選んだ行動を実際にロールプレイしてみると、学びがぐっと具体的になります。
「同じ言葉でも、言い方や表情で伝わり方が変わる」
「距離が近いと相手がびっくりする」など、、
紙の上では気づきにくいポイントを体験として理解しやすくなります。職員がモデルになって見せたり、子どもができそうな短いフレーズ(例:「やめて」「かして」「順番だよ」「手伝って」)を用意したりして、成功しやすい形で練習します。

うまくいかなかった場面があっても、「だめだった」で終わらせず、「次はこう言ってみよう」「こうしたら落ち着けそうだね」と代わりの方法を一緒に考えます。
できた・できないの評価よりも、「考えられた」「言えた」「やり直せた」といったプロセスを丁寧に認めることで、子どもが安心してチャレンジできる雰囲気を作っています。

 

日々の小さな積み重ねを通して、困ったときにも自分の気持ちを整理し、相手とやりとりしながら解決できる力へつながるよう、これからも“自信につながるSST”を目指して取り組んでいきたいと思っています♪